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和太鼓彩と笑い by葛西啓之

日時:平成31年4月1日
執筆者:葛西啓之
タイトル:和太鼓と笑い

みなさまこんにちは。
葛西です。

本日は、「和太鼓と笑い」について、レポートしていきたいと思います。

和太鼓のライブでは塩見くんを筆頭に、ライブ中にちょっと息抜きとなるような「笑い」のシーンがよく入っておりますが、実はその歴史は古く、「太鼓だけではない色々なシーンを作ろう」というチャレンジは随分前から行ってきたのであります。

本日は、そんな「笑い」への初挑戦となった出来事をご紹介させていただきます。

時は2007年、和太鼓にとって4回目の出演となる東京大学学園祭「駒場祭」。
この演奏が、和太鼓にとって初めての「笑い」へのチャレンジでした。

この時の演奏は、結成メンバー4名に加え、佐藤くん、萩原くんも加入し、総勢8名での出演。

そして公演を数ヶ月後に控えた夏頃。
メンバーで集まり、駒場祭での演出案に関する話し合いを行っていると…

五月祭や駒場祭で演奏を重ねてきて、賞もいただくようになってきたけれど、なんかもう少し、和太鼓ならではの演出が欲しいよね。
もっとお客様に楽しんでいただけるアイデアはないものか。

そんな想いがふつふつと湧き上がってきました。

確かに、当時は他のプロ団体の曲をメインに使わせていただいており、賞をいただいたといってもその内実は、ほぼコピーバンドのようなもの。
何か、「和太鼓ならでは」のものを創りたかった時期でもありました。

そして侃侃諤諤と議論を重ね、ようやく出たアイデアが「笑いを取り入れてはどうか」というもの。
これは確か、初期メンバーの此田(このだ)くんの発案だったかと思います。
此田くんは初期メンバーの中では特に破天荒・おちゃらけキャラでして、よく突拍子もないアイデアを出すのです。

そんな此田くんのアイデアにみんなが賛同し、和太鼓初となる「太鼓と笑い」への挑戦が始まりました。

さて、ではどんなネタをやろうか。
「笑い」というのは非常に難しいもので、人が何に笑うのか、というのは一概には決め難いですよね。
この時もたくさん悩み、話し合ったのですが、ようやく決めたネタは「下剋上」でした。
わたくし葛西が、演奏中に、メンバーからリーダーの座を奪われる、というものです。

実際の写真がこちらです。

写真だとかなり分かりづらいですが・・・わたくし葛西が、グラサンをかけた謎の集団に追いやられております。
学園祭感満載ですね。笑

さて、この「下剋上」という企画ですが、大前提として「葛西がこの団体のリーダーなのである(しかも恐い)」という前情報がお客様に伝わっていないと、成り立たない企画です。
その情報がないままに下剋上をやっても、お客様にとっては???状態ですので。

幸いにも過去3回の出演で、アマチュアながらにもファンの方がつくようになってきまして、毎回の演奏を楽しみに学園祭に来る!という方もいらっしゃったので、この企画は成り立ちました。
初めての「笑いへの挑戦」も、お客様に支えられて出来たことだったのです。ありがとうございます。

そして、この日初めて見てくださった方にも前提を知っていただき、「下剋上」を楽しんでいただきたい。
そんな想いからこの曲に至るまでの流れを考えたり、MCで僕が代表であることを強調したり、ちょっと恐そうに振舞ってみたり…思えば、全体の構成演出・流れの作り方を勉強し始めたのも、この時からです。

時に厳しく、時に優しく、まさに僕たちを育ててくれた東大学園祭でした。

さて、本日は「和太鼓と笑い」の起源についてお話しさせていただきました。
この後、様々な「笑い」にチャレンジし、すべったりすべったり・・・稀に大ウケをしながら成長していくのですが、その話はまた後日。

それでは!

<おまけ 2007年駒場祭の演奏写真>

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