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戦風 -soyokaze- 作曲秘話 by齋英俊

日時:令和元年12月16日
執筆者:齋英俊
タイトル:戦風 -soyokaze- 作曲秘話

みなさんこんにちは!
齋英俊です♩

今回は、私が第4回単独公演「衝動」に向けて作曲した楽曲、「戦風 -soyokaze-」を振り返りたいと思います!

【動画】「戦風 -soyokaze-」(彩Collection2017)

こちらが、彩Collection2017で披露しました、「戦風 -soyokaze-」です!
締太鼓と篠笛だけの楽曲です♪

前回のヒストリーレポートでは、第3回単独公演のために作った和太鼓彩での初の作曲「祭宴」振り返りました。(▶https://wadaiko-sai.com/archives/history/191103)

時は2011年。
大学4年生となり、本格的にプロの道を模索し始めた頃です。

私が人生で初めて作曲した太鼓の曲は、高校時代に塩見くんと共同作曲した、その名も「しおさい」です。
えぇ、自分たちの名前を曲名にしちゃうとか、高校生らしい、自己発信欲の塊みたいな感じですね。笑
そんな「しおさい」に関しては、以前塩見くんがレポートしてくれています。
(▶︎https://wadaiko-sai.com/archives/history/190630)

「しおさい」は、締太鼓を使った2人だけの楽曲です。
高校時代から、この締太鼓の音が大好きでした!
彩でも、締太鼓メインの曲を演奏したい!作りたい!
そんな風に思っていました。

巡ってきた次の作曲の機会。
私は、第4回単独公演に向け、締太鼓のみの楽曲、そして、「しおさい」からさらにパワーアップした楽曲の作曲を決意します!!

冒頭は、「しおさい」のリズムと一緒にしました。
静かな”そよ風”が舞うシーンです。
1人、また1人と、加わっていきます。

締太鼓は、その名の通り、縄やボルトできつく締め上げる太鼓です。
締め方次第で、音色にもばらつきが出ます。
そんな魅力のひとつを押し出すために、みんな一緒のリズムを演奏するユニゾンだけではなく、違ったリズムでアンサンブルを作り出します。
あえてチューニングもバラバラにすることで、どこか不思議な世界観を表現しました。


(写真ブレブレですみません。。。笑)

はじめて披露した時は、リズムも全員少しずつ変えていたため・・・
とても覚えずらく、メンバーから大ブーイングを受けたことを覚えています。笑

合宿所で初めて練習したのですが、とてもとても完成まで時間がかかりました~汗

そして…
「戦風 -soyokaze-」に欠かせないもうひとつの楽器。
それは篠笛です!


(若かりし頃の齋と葛西さん)

締太鼓は、とても高い音がなり、アタックが強く、疾走感のあるリズムととても相性が良い楽器です。
そんな締太鼓の疾走感とマッチするようなメロディーをと考え、作り上げました。

なぜ曲名を、”そよ風”ではなく、戦う風と書いて、”戦風”としたのか。
まず、これは当て字ではなく、辞書にも記載のある読み方です。

そよ・ぐ【▽戦ぐ】 の解説
[動ガ五(四)]風に吹かれて草や木の葉などがかすかに音をたてて揺れ動く。「風に―」

(▶︎参考:https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%88%A6%E3%81%90/)

イメージとしては、
辺り一面に広がる草っ原。時には優しく、時には寂しく、時には鋭く、そよ風が舞います。
そしてそこには馬に乗ったひとりの人。
これから戦いに向かうのか、風とともに、勇ましく駆けだします。
でも、あくまでもこの曲の主人公は、”風”。
草木を揺らすそよ風。勇敢な馬と人になびく戦風。
そんな情景を表現しています。

だから、戦う風と書いて、「戦風 -soyokaze-」というタイトルにしました。

長くなりましたが、、、
ここでなんと初公開!!!
齋英俊マル秘作曲ノートを大公開します!!

どーーーん!!!!

き、きたねぇ・・・(゜_゜)笑
1000年前の書籍と言っても信じられるレベルの保存環境である笑笑

奏のはもりパートなど、さまざまな曲が書かれているノートをめくると・・・
ありました!!!

「戦風 -soyokaze-」の書き記しです♪

ほぼほぼ暗号でしょう。笑

今振り返ってもわけわからん笑
まだ五線譜という文化が和太鼓彩に伝わる前で、、、いわゆる“葛西式”のような書き方をしています。
ここから、きちんと曲の形になっていったのだから、若いって不思議です。笑笑

それでは、ここまで!
今回は、作曲編「戦風 -soyokaze-」を振り返りました!

いかがでしたか??^^ 次回もお楽しみに!!

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