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就職活動その2 by葛西啓之

日時:平成31年3月5日
執筆者:葛西啓之
タイトル:就職活動その2

みなさまこんにちは。 葛⻄です。

今回のヒストリーでは、「就職活動その2」をお届けしたいと思います。 ここ数回、すっかり⾃分のプライベートヒストリーになってしまっております が・・・これらの経験全てが葛⻄啓之の全てを形成しておりますので、どうぞ気 ⻑にお付き合いください。きっといつか和太⿎のストーリーに帰って来る・・・はずです。笑

さて、前回のヒストリー(https://wadaiko-sai.com/archives/history/190111)に て、悩んだ末に就職活動を開始することを決意した葛⻄⻘年。 その⽬的は、「将来⾃分の確固たる道を決めるために、まずは⾊々な世界を⾒ること」でした。

かくして怒涛の就職活動が始まったわけでありますが、まずやはり悩むのが、「どの業界を受けるか」ですね。

「⾊々な世界を⾒る」という⽬的に合わせて、 商社・TV・新聞・広告・不動産・インフラ・銀⾏・証券・保険、業界などを受けました。 要するに、ほぼ全業界です。笑

結局どの仕事をやるにしても⾊々な世界と繋がりながら成り⽴っているわけで、⾃分の⽬的に照らし合わせると、どの業界も楽しそうに思えてきたのです。 結局、「第⼀志望」というものをほとんど絞ることができずに就職活動を始めたわけです。

さて、ここからはどちらかというと、就職活動の⽅法論的な話になるので・・・ またまたメインストリームから離れてしまうかもしれません。就職活動に悩む学⽣諸君がもしいらっしゃいましたら、ぜひ参考にしてみてください。

こんなこと⾔ったら怒られてしまいそうですが、就職活動って、結局のところロジックゲームだと思うんですよね。

① ⾃分の⼈⽣⽬的と会社の⽬的が合致していることを伝え
② その⽬的のためなら⾃分は⼈⽣を賭けてこんなにも頑張れますよ

ということをあくまで論理的に証明する。ただそれだけのことであり、それ以上でも以下でもないと思うのです。
就職活動で必ず聞かれる「将来会社に⼊ってからやりたいこと」と「学⽣時代に頑張ったこと」の 2⼤質問は、このことを証明するために会社側が丁寧にも⽤意してくれている質問なのであります。

さて、前職の経験からかいまだに OB 訪問?とやらを受ける機会が多いので、せっかくなので葛⻄が考える細かい⽅法論をお伝えしておきます。

まず、「① ⾃分の⼈⽣⽬的と会社の⽬的が合致していることを伝える」という点に関してですが、この落とし⽳は「会社側の⽬的をニッチなものにしない」ということだと思います。
どうしても⼈との差別化を図るために、そして、⾃分はよく調べてきたんだ!ということを伝えるために、会社側の⽬的をニッチなものに設定してしまいがちですが、それはNGです。
ここでいう会社側の⽬的は、「そのビジネスの根本的な価値」であるべきだと思います。

例えば広告業界であれば、「⼈様の商品の魅⼒を多数の⼈にお伝えし、売り上げに貢献すること」であるし、銀⾏であれば「⼈様からお⾦をお預かりして、それを元⼿に多くの企業に投資すること。結果、世の中に多くの企業(価値)を⽣み出すこと」。
そして和太⿎であれば、「和太⿎を使ってお客様に感動と元気をお届けすること」です。
あくまで和太⿎は「和太⿎を使ってお客様に感動と元気をお届けする」ことが 第⼀⽬的であり、それ以外の営業とかデザインとかWEBとか、その他諸々は、それを達成するための⼿段なのであります。
なので、これから⼊って来るであろう⼈に求めるのは、何よりもまず、「和太⿎を使ってお客様に感動と元気をお届けしたい!それが⾃分の⼈⽣⽬的なんだ!」 という強い気持ちがある⼈、ということになります。
そして、その達成のためなら「どんな⼿段でも辞さない覚悟のある⼈」です。
ニッチな話が出てくるのは、⼿段の段階になってからですね。

続いて、「② その⽬的のためなら⾃分は⼈⽣を賭けてこんなにも頑張れますよ」という点に関してですが、ここにも落とし⽳があります。
通常の就職活動では「学⽣時代頑張ったこと」という聞き⽅をされるわけですが、あくまでこの質問は、バカ正直に学⽣時代頑張ったことを説明するものではなく、「その⽬的のために頑張った経験」を説明する場所だと思うんですね。

例えば広告業界や⾦融業界を受ける時に「学⽣時代和太⿎をどんなに頑張ったか」ということを⼒説しても意味がないわけで、会社側の⽬的に照らし合わせた上で、⾃分の努⼒量を証明しないといけないわけです。
恐らく学⽣の⽴場からすると、この論点の差し替えが最も苦労する点ではない かと思うのですが、例に漏れず私も、この点でとても苦労しました。

といいますのも、私が学⽣時代頑張ったことといえば和太⿎くらいしかないわけですが、それを企業側の⽬的に沿った説明にするのは⾮常に難しかったためです。

時には和太⿎の活動における集客⽅法について語ったり、時には資⾦繰りについて語ったり・・・
4年間の和太⿎の活動の中で経験してきたことを、様々な観点から切り取りながら、⾊々な企業を受けていきました。
あれ、和太⿎の活動の中で、意外といろんなことやってきたな。
太⿎もしかしたら、無限の可能性があるかもしれない・・・ それに気がついたのは、もしかしたらこの時が最初かもしれません。

こんな⾵にして、ものすごく無感情的にと⾔いますか、ロボット的にと⾔いますか、ある種⾃分の⼼を無にしてロジックゲームに徹しながら就職活動をしていったわけでありますが、そこで得たものは⾊々あります。
そしてそれらは、今の葛⻄啓之の⼈格を⼤きく形作っているものだと思います。
簡単に紹介していきましょう。

まず⼀つは「⼈間、信⽤できるのはロジックのみ」ということ。
⾯接というのは初対⾯の者同⼠の対話なわけで、そこで相⼿に⾃分のことを信頼してもらおう、と思った時に、気持ちだけではどうにもならない部分があります。
では、何を持って⾃分のことを信頼してもらうか。
それは「私はあなたにとって必要な⼈間ですよ、ということをロジカルに証明する」。これに尽きると思います。
どんなに気持ちを前⾯に出しても、それに⾏動が伴っていないとやはり信頼関係というのは⽣まれません。
恐らく⾯接官の⽅々も、個⼈的な感情を押し殺して、ロジックが通っているかどうか、の⼀点のみで判断しようと努⼒されているのでしょう。
そこに個⼈的な感情や想い、まして「夢」などという理想論的な感情はあるべき ではないのだと思います。
この経験は⾃分の中で⾮常に強く残っており、「あまり感情を出さない」「極⼒ロジカルに説明する、そしてメンバーにもそれを求める」という現在の⼈格が形成された、⼤きなターニングポイントだったように思います。
「⾎も涙もないリーダー・葛⻄」がかくして誕⽣したわけです。笑

そしてもう⼀つは、「⼈間、最後は感情」ということ。
先の話と若⼲逆光するようでもありますが、どんなにロジカルに説明してもどこか分かり合えない⼈、というのはやはり⼀定数います。
僕なりに必死に説明したつもりでも、⾯接で落ちた企業も数多くあります。
何がいけなかったのか。それは、やはり最後は感情でしょう。
話し⽅だったり、話の伝え⽅だったり。いわゆる「相性」と呼ばれるものですね。「ウマが合わない」という⾔い⽅をするのかもしれません。
悲しい話ではありますが、やはり⼈間、最後は感情で判断せざるを得ない部分もあるわけで、うむ、無感情にロジカルのみで戦うというのもやはり違うのだな、と感じたのでありました。
かくして、「⾎も涙もないリーダー・葛⻄」からいくばくか成⻑し、ロジカルと感情、左脳と右脳の半々⼈間みたいな私が⽣まれたのであります。

そして最後にもう⼀つ。
「太⿎は太⿎であり、他の何にも変えられない」ということ。これは、就職活動を通じて最も思った点です。

やはり働くならなるべく楽しいことをやりたいわけで、だとしたら、なるべく太⿎と近い要素のある業界に⾏きたい、なんて思っていたわけです。
なので、太⿎のどんなところが好きか、太⿎のどんなところを頑張ったか、を深掘りしていったわけですが、結局のところ、太⿎のどこか⼀部分が好きなのではなく、太⿎の全てが好きなんだ、と気づいたのがこの就職活動期間でした。
何物にも代え難い価値、というやつですね。
どこまでいっても、どうブレイクダウンしても、太⿎は太⿎なのです。

さて、こんな⾵にあれやこれやと試⾏錯誤を繰り返し、幾度となく太⿎の世界に後ろ髪を引かれそうになりながらも就職活動を進め、最終的には株式会社電通から内定をいただき、同社に⼊社することになりました。
2008年の5⽉中旬頃だったかと思います。

1年間ほど⾃分の将来について悩み続けてきたわけですが、ここにてようやく、⾃分の進路が定まりました。

「まずは電通に⾏き、⾊々な社会を⾒てみよう。その先の⼈⽣はそれから決めよう」

というなんとも先延ばし的な決め⽅ではありましたが、とりあえず⼼からホッとしたことを覚えています。

写真は、内定いただいて少し経った時のもの。内定者懇親会?かな?

さあ、就職先も決まり、晴れ晴れとした気持ちで、残りの⼤学⽣活全てを太⿎に捧げるべく、再び動き出したのでありました。
*よもや「卒業論⽂」という⼈⽣最⼤の壁がこの先⽴ちはだかっているとは、まだ知る由もない葛⻄⻘年なのでした・・・(いや、知っとけ。笑)

いよいよ次回から、「夢の第⼀回単独公演!」に向けて動き出します!

お楽しみに!^^


最後になりましたが、今年も新メンバーを募集させていただくことになりました。
偶然にも、今回のヒストリー原稿とどこか重なるところがありますね。

本原稿に書かせていただいた通り、 「和太⿎を使ってお客様に感動と元気をお届けする」という強い気概のある⽅のご応募を、⼼よりお待ちしております。

どうぞよろしくお願い致します!

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