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クジラの子らは鼓面上に歌う 〜和太鼓彩 LIVE IN 千葉・埼玉〜 by渡辺隆寛

日時:令和2年7月4日
執筆者:渡辺隆寛
タイトル:クジラの子らは鼓面上に歌う 〜和太鼓彩 LIVE IN 千葉・埼玉〜

みなさん、こんにちは。なべっちこと渡辺隆寛です。
前回は、不朽の名作「BOSS RUSH LIVE」をお届けしました。
彩TIMESライブで取り上げたので、記憶に新しいですね。

思えば、ボスラッシュも2014年なのですが、3部作ツアーからの流れが強く、今日からがやっと2年目!といった気分です。
そして今回の見所は、「後輩の加入!」「新天地開拓!」と言ったところでしょうか。
それでは振り返っていきましょう。


●後輩の加入

さて、前回のヒストリーに記載した通り、「BOSS RUSH LIVE」千秋楽亀有公演のアンコールにて、我が後輩、小川祥吾がデビューしました。
(細かいですが、加入は春頃だったのでその時系列で話を進めます!)

元々、小川は高校和太鼓部時代の後輩でもあったので、もちろん存在は知っていたし、部活時代ではお互い大太鼓を担当していたこともあり、よく会話もしていました。

が!

僕がその話を聞いた時の第一印象は、「え?あの小川が???」でした。
というのも、小川は(あくまで僕の印象ですが)、大人しくて、前でぐいぐい演奏するようなタイプでもなかったので、まさか!と言った感じです。
これは先輩心なのか、まだ僕がフィーチャーされていたい!という思いなのか「結構大変だよ?大丈夫?」と直接言った覚えがあります。

ま、今となってはその心配も無駄なくらい、彼は僕と違った才を発揮し、演奏でも多大な活躍を見せてくれることになるのでした。

そして、環境の変化とは人の性質を変えるもので、後輩の誕生は僕のマインドにも刺激的なものになりました。

「しっかり堂々と演奏しなければ」

どこか僕の中で、憧れの先輩たちと一緒に演奏するようになって、曲にも出させてもらえるようになり、最年少としてちやほやされてることにある種の喜びを覚えていた中で、
「このままじゃいかんな」とケツを叩かれた気がしました。

そんな気持ちを抱え、挑んだライブがこちらです。

●和太鼓彩「新天地開拓!」

こちら2014年6月のライブになります。
これまで和太鼓彩は、東京、神奈川、つくばを主な拠点としてツアーなどを行ってきました。
そんな中、もっと多くのお客様に見ていただこう!と、今まで演奏したことなかったこの2地点へと繰り出します。
(ちなみに日付をご覧いただいてお分かりの通り、ボスラッシュの最中ですね。)

最近の千葉公演、埼玉公演が開催できているのも、一重にこの時から僕らのことを応援してくださっている皆様のおかげなのです( ; ; )
ありがとうございます!

ライブの中身はというと、和太鼓彩の名刺となりうるような、それでいて今までのお客様にも楽しんでいただけるように新曲などを織り交ぜながら展開していきました。

「よし、これでたくさんの方にファンになってもらおう!」
と意気込んでいた中、水面下でとあるサプライズが画策されていました。

<埼玉公演の直前、サイ◯リアで公演の打ち合わせをしていた時のこと>

葛西「なべっち、ちょっと一旦外出てもらってもいい?」
なべ「え???なんでですか???笑」
葛西「まあ、いいから笑」」
さい「出て笑」
塩見「出ろーーーーー!!!!!!」
なべ「え、えぇ〜…」

そんなわけで外に出されること15分。
また打ち合わせに戻ると、何事もなかったように打ち合わせは続き、演奏に必死だった私はそんなことも忘れたまま本番に臨みました。

そして、その出来事が起こったのは、新曲「Do but E」披露直前の山さんのM C中でした。

新曲は、僕の出番ではなかったのですが葛西さんにいきなり呼ばれ、一言、

葛西「なべっち、一番得意な太鼓のバチを持って!」
なべ「え、なんでですか笑」
葛西「いいから早く!笑」
なべ「え、じゃあ担ぎバチで…」
葛西「それでいいんだな?よし!舞台出てこい!笑」
なべ「え、まってまって、いよいよそれは訳がわかんないです!笑 山さん、MCしてますよ!!笑」
葛西・さい・塩見「「「いいからほら!!!」」」
なべ「え、えぇ〜…」

言われるがままに舞台上に降り立つ、私。
ここから先は、実際の映像をご覧いただきましょう。笑

うむ、なんとも初々しいですな笑笑
そんなわけでこの公演、「入団初の誕生日サプライズ」をしていただき、「ソロ演奏」まで披露したのです!!
いやーーーー緊張した。笑笑

本当に知らされていなかったので、テンパリ具合が異常ですね。
僕のヒストリーではお馴染みになりました、鬼の代表葛西の「無茶ぶり」です。笑

崖から突き落とされたライオンの子供にはひどく同情する次第です。

●「魅せる」

さて、こういった経験を重ねる中で、こんなことを学んでいきました。

「お客様の前でしっかりと魅せる」

初のソロ演奏、そして、お手本となるような先輩、後輩の加入。
あらゆる事象の介在や、環境の変化から、「パフォーマンスへの責任」のようなものを感じ始めました。

僕は演奏のただの一員ではなく、一人の演者であると。

ただ演奏に参加しているだけでなく、一人の演者としてお客様を魅了させねばならない。
そんな意識へと変化していきました。

このな小童にライブ中の舞台をひとりで任せるなんて、相当な決心だったかと思いますが、それだけ信用されていたのかと思うと、多少なりプレッシャーも感じ始めました。

そんな経験を経て迎えた「BOSS RUSH LIVE」亀有公演。
一曲目「天心不乱」
僕が魅せること、表現することに特に意識した演目でした。

先輩たちに追いつけ追い越せと、家で何度も復習したのを思い出します。
あとはもう説明不要ですね、彩TIMESライブでも映像を公開したので、是非もう一度ご覧ください。

音に責任を持つ。
舞台上で、お客様の心を惹きつける。

決して、簡単なことではありません。
それでも、プロの世界へ飛び立つことを決心した僕は、ひたすらそこを追求し続けました。
是非、今の若手メンバーにもそれを伝えていきたいですね^ ^

このあと、このソロ演奏で吹っ切れた私は、2014年、あらゆることにチャレンジしていきます!!

が、それはまた次のお話にしましょう。

それではまた。


p.s.

ちなみに!
誕生日プレゼントとしていただいた西武園遊園地チケットですが、その後しっかり行ってきました…笑

ちゃっかり楽しんだ私。笑

なんだか山さんと初デートに言った気分でしたとさ笑

おしまい♪

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