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イラン公演篇~国境超える和太鼓録~ by岡本峻一

日時:令和2年7月1日
執筆者:岡本峻一
タイトル:イラン公演篇~国境超える和太鼓録~

皆さま、こんにちは!!和太鼓彩の岡本峻一です!!

さて、今回のヒストリーレポート。
2019年1月、日本から遠く離れた地、イランでおこなわれた、「日・イラン外交関係樹立90周年記念 和太鼓グループ彩 -sai- コンサート」について、振り返っていきたいと思います。

もう一年以上経ってしまいました、、、、。遥か昔の出来事のような気もしますし、つい2,3カ月前の出来事な気もします。準備も含め、非常に苦労し、かつその分達成感もひとしお大きい演奏でした。

さて、このイランでのお仕事、向かったのは岡本峻一、松谷鷹太郎、吉田優人の三人でした。
その前にも、一緒にUAEに行ったりしているメンバー。ある種お馴染みのメンツという感覚でした笑
そして実はこの公演、記憶の限りでは、自分が担当する海外での初めての案件でした。
ワクワクとドキドキが入り混じるお仕事。

演奏は合計3回。30分が1回と60分が2回でした。この3人で30分の演奏は経験がありましたが、60分の演奏というのは中々珍しい経験で、何をやるか決めるのも一苦労。

3人でできる曲と言えば、、、
三心不乱、祭宴、奏、大雷山、さざなみ、ADVENTURE、、、これらを組み合わせ、MCや転換などを含めても、60分には少し足りません。
そこで追加曲に選んだのが、、、
先に挙げた6曲と毛色が違って、、、海外の人にも受けがいい、、、3人以内でできる曲、、、

皆さま、想像がつきましたでしょうか??
そう、追加曲に選んだのは松谷・よっしーによるチャッパッパでした。
事前に練習をお願いし、日本でのリハーサルでも練習を重ねた2人。
しかし、本番での2人での演奏はイランでの演奏が初めて!!
空港で飛行機に乗るまでも、飛行機に乗っている間も、飛行機を乗り換える時も、イラン現地についてからも、2人はとにかく隙があればひたすらチャッパッパの確認をしていました。

というわけで、チャッパッパも追加しての演奏だったのですが、
それ以外にも、この演奏で追加した楽曲が2曲あります。
“khooneye madar bozorge”と”EY IRAN”という、どちらもイラン人の方々に非常になじみ深い楽曲で、依頼を頂いたイランの大使館の方からのリクエスト曲でした。
岡本さん、松谷とよっしーにチャッパッパを任せ、一人ふんぞり返って現地に向かっていたわけではございません。
僕は僕で、リクエストの2曲を笛で吹くという使命がありました。空港で飛行機に乗るまでも、飛行機に乗っている間も、飛行機を乗り換える時も、イラン現地についてからも、隙さえあればひたすら楽譜を確認しまくっていました。

というわけで、イランでの演奏のセットリストがこちら!

これらの曲をひっさげ、1月22日、僕ら3人は成田空港を出発しました。

今回はロシア、モスクワ経由で向かい、乗り換えを待つ時間も含めると、18時間!
イランはテヘランに到着しました。

到着した後、休憩時間を少し頂き、
最初の会場である、日本大使館に向かいます。
初日は30分の演奏。大使館のホールに到着し、飛行機に預けるための太鼓の梱包を剥がしてから、2時間ほど入念なリハーサルを重ね、、、

そして初日の30分演奏が幕を開けます!
改めて、今回の機会は日・イラン外交関係樹立90周年記念でお呼び頂いた演奏。
リハーサルで確認を重ねたセットリストを一曲一曲丁寧に、
かつ精一杯お祝いの気持ちを込めて演奏し、無事成功しました!!

そして翌日。音楽ホールでの60分の演奏。
午前中に会場に入り、15時からの演奏に向けてまたリハーサルをおこないます。

いつもの楽曲のリハーサルはもちろんですが、
今日はいよいよ松谷・よっしーのチャッパッパお披露目の日!
2人のリハーサルも熱が入ります。

僕もイランの楽曲をひたすら練習します。

そしていよいよ迎えた本番。

いつもの三心不乱などの曲はもちろん、チャッパッパやイランの曲は2回とも大成功!
無事に本番を終えることができました!!

ここで、いくつか頂いていた演奏の動画を繋いでダイジェストにしたものをご用意したので、よろしければご覧ください!!

鳴りやまない拍手と歓声、スタンディングオベーション。
途中チャッパッパや、イランの楽曲を演奏した際に、何かをお互いに伝え合えた気がしました。まさに、自分にとって海外での演奏を通じてやりたいことだなと、強く感じました。
あの光景はいまだに忘れられません。こうしてイラン公演は、僕にとって非常に思い出深い演奏になりました。

翌日の早朝のフライトで帰国予定だったのですが、
大使館職員の方からご自宅に招いて頂き、打ち上げをして頂きました!!
イランでの演奏とその歓声は今でも忘れらない、熱い想いでですが、その打ち上げで頂いたザンギの味も同時に思い出します笑

海外に行くたびに思いますが、やっぱり演奏する国によって反応の仕方って特徴があるんですよね。なので、僕たちもその反応につられて、表現が少し変わったりしている気がします。そんな演奏も、皆さんにぜひ見てみて頂きたいですね。

というわけで、今日はここまで!
また次回、よろしくお願いいたします!!

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