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活動特集

齋英俊 ソロライブへの想い

ソロライブへの想い

2019年1月26日、和太鼓グループにとっても、私齋英俊にとっても、はじめてのソロライブを開催させていただきました。

まずは、お越しいただきましたみなさま、応援していただきましたみなさま、本当にありがとうございました。
満員御礼という形で迎えられ、本当にたくさんの方に支えられて、こうしてプロ和太鼓奏者として活動出来ているのだなと、改めて実感致しました。
心から、お礼を言わせてください。
本当にいつも応援ありがとうございます!

今回のソロライブ、和太鼓が東京国際フォーラム公演、そしてその先にむけ、もっともっと成長していかなければならない。
そのためにいつも一緒だった仲間の元から離れ、ひとりひとりが改めて楽器たちと向き合い、逃げることなくソロで挑む。
そして、個の力からレベルアップしていきたいー。

そんな想いから開催させていただきました。

私も、もちろん、太鼓の技術向上をメインの目標とさせていただきましたが、その中でも、「作曲」を同じくらい大切な目標のひとつとさせていただきました。

これからは俺がの楽曲を支えていきたいー。

今回は、その覚悟を示す意味でも、新曲6曲。ほぼ新曲というプログラムでのぞませていただきました。
この、半ばわがままのような僕の新しい挑戦を、ホームという場で皆様に見届けていただき、温かい拍手で迎えていただき、本当に幸せに思います。

ソロライブの場でもお伝えさせていただきましたが、なぜ「作曲」をテーマに選んだのか。
ここでお話させてください。

和太鼓の作曲は、2,3年前まで、山田啓吾が主に担当しておりました。

山さんが和太鼓を卒業してから、新曲自体が減っております。
昨年、皆で演奏する新曲として誕生したのは、「ADVENTURE」1曲だけしかありません。
和太鼓の、新曲自体が減っています。

新曲が生まれてこなければ、楽曲の成長はないー
和太鼓の成長も止まってしまうのではないかー。

そんな危機感がメンバーの中にも出てきていました。

そんな背景もあり、今回ソロライブを開催するにあたり、「作曲」というものをひとつのテーマにまずさせていただきました。

メンバー皆が自分にかけてくれて、
日本の伝統音楽を学ぶ音楽大学、西洋の音楽理論・作曲を学ぶ専門学校、
2つの学校に通う時間、お金を団体が負担してくれています。

信じてくれているメンバーに対して、そしていつも応援してくださるお客様に、
一種の覚悟を示す意味でも、勝手ながら、「作曲」をひとつのテーマとさせていただきました。

既存の曲が見たかったという意見もあるかもしれません。
まだまだ未熟な曲たちばかりだったかもしれません。

こうしてホームという場で、僕の勝手な挑戦を、みなさまに温かい拍手で迎えていただき、本当に幸せに思います。

ありがとうございました。

~セットリスト~

1. 元気印
1曲目はいつもの齋らしく♪皆と一緒では埋もれてしまうような、いろんな音をテーマにとりいれ、リズミカルな1曲に仕上げました。
2. 武士の心意
侍の嗜み「能管」、そして、長胴太鼓を使い、武士の世界を“見た目”と共に
表現しました。
3. 1人世界一周旅行
世界中のいろんな楽器やリズムを取り入れてみました。
4. SAI(齋) LAND
(さざなみ→まつりだ、まつりだ、おまつりだ~!!→女王のメヌエット→Liberation→黒蝶→戦風→希望の光→祭宴)
今までで作ってきた篠笛楽曲をメドレーで。お気に入りの曲は見つかりましたか??
5. いのち
いのちの鼓動、生命力をテーマに、大太鼓に挑戦してみました。
6. ふるさと
勉強の途中成果を。和洋折衷の篠笛曲です。
7. 曲名未発表
大切な「奏」のその先へ。「東京国際フォーラム」の場で披露する、未来への希望の一歩目です。
8. アンコール:祭宴
いつもの「祭宴」を転調しながら、最後は楽しいが響きわたる!

これからに向けて

団体の名前「」という文字にもあるよう、これからはまず、“個の力”、“個の色”が大事になってくると思います。

今回のソロライブ、改めてメンバーの“個の力”の強さを感じた公演でした。

葛西さんの揺らぐことのない “和太鼓” の代表
萩さんの圧倒的個性からくる表現
塩見の天性のエンターテイメント性

それぞれの個の色が近かったら、鮮やかな(いろどり)にはなりません。
改めて、このメンバーと出会い、ともに演奏できていることを、幸せに思います。

今回、僕はソロライブにて、上に書いたよう「作曲」という色を選ばせてもらいました。

それは、その色が、今のにもっとも足りてなかったからー

おそらく、大学サークル時代、プロとして立ち上げ期、現在と、色が最も変わってきたのが自分な気がします。
今後、メンバーが加わっていけば、色合いも変わってくるでしょう。
和太鼓全体が、鮮やかになるために、自分がその時に必要な色となる。
もしその色が自分の中に、自分たちの中になければ、外の世界に探しに行く必要も出てくることと思います。
そんな存在になりたいと思います。

そのためにも、まずは「作曲」という新しい色を確かなものにするために。
今年は奮闘したいと思います。

2019年3月21日 SAI LAND ギャラクシティ西新井文化ホール公演。
この公演では、ソロライブを乗り越えた4人が集結します。

葛西啓之、萩原泉、塩見岳大、齋英俊。
個の色が爆発したソロライブ。
ギャラクシティでも個の色がしっかりと出ること。
ですが、あまりにバラバラな色たちであったら、これもまた鮮やかなにはなりません。

“個の色が集まり、鮮やかな4色に”

ギャラクシティ公演では、そんな世界を表現した新曲を、披露したいと思います。