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お祭り男の原点 by塩見岳大

日時:令和元年9月22日
執筆者:塩見岳大
タイトル:お祭り男の原点

和太鼓彩の「お祭り男」とは?

和太鼓彩の公演中、最前線に立ち、
お客様と「わっしょい」のコール&レスポンス行う男、
もしくはその行為そのものを指す。

昔は「祭宴」の演奏前に行うことが多かったですが、
後に齋が作曲した「まつりだ、まつりだ、おまつりだ〜!!」では、
「お祭り男」自体が演目の中に組み込まれています。

ある程度固定化されつつも、今や様々なメンバーが、
様々な演奏で「お祭り男」を行っていますが、
今日はその「お祭り男」の原点に立ち戻りたいと思います。

2013年頃、
僕たちは公演のチケットを売るために、
ストリートでの演奏を増やしていました。
亀有パフォーマンスパーク、つくばストリートサンデーには大変お世話になり、
演奏の機会を本当にたくさんいただきました。

今でこそ、大変ありがたいことに、
演奏を告知すればたくさんのお客様がお越しになって、
応援してくださいます。
僕達としては心強い限りで、
皆様の力が和太鼓彩の演奏の支えになっております。

しかし、当時はそういったことも少なく、
演奏前に、僕達の演奏を待っている人など一人もいない現場は数多くありました。

和太鼓の楽器の性質上、
音は遠くまで響き渡り、存在感はあるのですが、
道を通る人の中で、足を止めて演奏を見てくださる方はやはり一握りでした。

もっと多くの人に演奏を、足を止めてしっかりと見ていただきたい。
そんな思いから生まれたのが「お祭り男」でした。

和太鼓の音を聞いても立ち止まらない人達の足を止めるために、
フルテンションで喋り、呼びかけ、叫びました。
少しでも興味を引くために一発芸をしたり、奇特な行動もとったような気もします。
そして最後に「わっしょい」のコール&レスポンスでお客様を巻き込み、
離さないようにする。
その一連の流れが試行錯誤の中、徐々にパターン化されていったものが、
今の「お祭り男」の原点となりました。

こうして注視してみると、
実は「お祭り男」の意図するものが緩やかに変化しているのがわかります。

当初の「お祭り男」はとにかく歩行者の注目を集め、
演奏を見ていただくための行為でした。

次第に和太鼓彩の演奏を定期的に、
足を運んで見てくださるお客様が増えて行くにつれて、
それは和太鼓彩の演奏における小休止、
「ギャグ枠」のようなものとなっていきました。
(この時代の齋から僕への無茶振りが本当にひどかった 笑)

そして、齋が「まつりだ、まつりだ、おまつりだ〜!!」を作曲した頃から、
「お祭り男」はもっと自然に演目の連なりの中に組み込まれるようになりました。
その意図は、明るい楽曲へ突入する前にお客様の気持ちを盛り上げ、
一体感を生み出すこと、となっていきました。

僕個人としては、
お客様に「お祭り男」そのものを楽しんでいただきたいという気持ちは、
当初から一貫してありますが、
その時々の団体の方針や状況によって試行錯誤が重ねられ、
実に多様に変化し、そしてたどり着いたのが現在の「お祭り男」です。

一見、何も考えていないように見える「お祭り男」ですが、
膨大なトライ&エラーや、葛藤、最高の演奏をお届けしたいという思いが、
ふんだんに詰まっているのでございます 笑

ただもちろん、今の「お祭り男」が完成形というわけではございません。

これからも和太鼓彩は「楽しいが響きわたる!」演奏を更に突き詰めていき、
演目やセットリストの研究が進んで行く中で、
再び「お祭り男」の立ち位置や役割が変化して行くかもしれません。
答えのあるものではないので、これからもずっと試行錯誤を繰り返し、
改良していきたいと思っております。

その中で、「お祭り男」がどう進化して行くか、
是非皆様に見守っていただければと思います。

…とごちゃごちゃと色々考えてはいるのですが、
「お祭り男」が実際に出てきた際にはそんな歴史や葛藤や哲学など置いておいて、
皆様にお願いしたいことはただ一つ!

「恥ずかしいという気持ちとか脱ぎ捨てて、
無心になって、大きな声を出して、
一緒に、一体となってこの場所、この時間を楽もうぜ!!!」

…ということだけです!
是非、皆様これからも「お祭り男」と一緒に、
和太鼓彩の演奏を楽しんでいただければと思います。

ありがとうございました!

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