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怒涛のオルフェウスライブ by酒井智彬

日時:令和元年11月2日
執筆者:酒井智彬
タイトル:怒涛のオルフェウスライブ

皆さん、こんにちはー!
酒井智彬です♩

和太鼓グループ彩 2016年春ツアー『ゼンダイミドン』にてデビューした僕ですが、
2016年どのようにして和太鼓彩に馴染んでいったか、
そして和太鼓彩のこれまでの積み重ねを学んできたのか、
を語る上で外せないとあるライブたちに焦点を当て、お話ししたいと思います。

僕のデビューについては(https://wadaiko-sai.com/archives/history/190919-2)こちらのヒストリーページをご覧くださいね!

さて、それでは2016年に参りたいと思います。

皆さん、こちらのライブたちを覚えていますでしょうか。
また初めて聞くという方もいらっしゃるかと思います。
2016年、ライブシアターオルフェウスにて、コンセプトを決め毎月ライブを行うというもの。
その中でも7月、8月、9月に行われた、各メンバーの作った曲にフォーカスを当てた、

「山田啓吾の流儀」

「葛西啓之の論理」

「しおさいの逆襲」

というライブについて、お話ししたいと思います。

2016年6月にデビューした僕は、毎月のライブに出ることとなります。

デビューし、ステージに立てることが楽しくてしょうがない僕は、毎月お客様の前で演奏できることが嬉しく仕方がありませんでした。
というのも当時大学2年生だった僕にとって、創作太鼓は高校生ぶりで、自分たちのやりたい表現や太鼓の曲、伝えたい事を自由にやることができる機会が久々で、それぞれが楽しくて仕方がなかったんです。もちろんお客様が何を見たいか、どんなことを演じたら楽しんでいただけるのかということを一番に考えながらですが。

これから始める太鼓漬けの日々にワクワクしていましたが、現実は甘くありません。

そう、、

僕の前に重くのしかかってくるのは、大量の曲覚えと曲の練習です。

これから出るライブは先輩方の作ってきた曲にフォーカスを当てるライブ・・・

ということは、曲を理解し、演奏できるよう、そして同じ舞台に立てるようにするために、太鼓歴の長い先輩方のこれまで積み上げてきたものを新人ながら、吸収していかなくてはなりません。

これまで高校の部活レベルの太鼓しかやってこなかった僕にとってみれば、

未知のリズム、

休符や変拍子、

初めてのグルーブ、

初めてやる楽器やパート、

課題は山積みです。

それぞれの先輩方から手取り足取り教わります。
人間慣れないことを行うのはめちゃくちゃ大変・・
しかし先輩方が作った曲というのは、それぞれの曲が作られた当時、和太鼓彩に必要だと思われたからこそできた演目たち。

今振り返ってみると、
自分の知らない時代の和太鼓彩が歩んできた軌跡について、曲を通してみることができました。

「祭宴」、「三心不乱」、「奏」、「大雷山」、「叶」に始まり、

「どんぱぱ」、「黒蝶」、「戦風」、「天直爛漫」などなど・・

皆さんもぜひ、昔の公演のDVDを遡って見ていただけると曲の変貌や曲自身の公演での役割などが少しずつ変化していることに気付かれると思います。

大量の曲をインプットし、覚えの遅い僕は先輩方にとことん付き合っていただき、練習を繰り返していきます。
密度の濃い毎日、太鼓漬けの日々、和太鼓彩での生活が始まったんだと改めて実感します。

そしてそして、この3本のライブたちで忘れてはならないのが、伝説の企画たち。

山田さんの企画では、当時作曲担当であった山田啓吾の作曲にまつわるこだわりや、裏話を丸裸にし、
葛西さんの企画では、代表として矜持や信念、論理を語り、
しおさいの企画では、ライブの名の通り「しおさいの逆襲」と呼ばれる寸劇!?を披露し、独自の世界観を表現しました。

それぞれの先輩方の核心に迫る企画たちです。

その中で僕は、
時には蝶ネクタイをし、司会を行ったり、

次期リーダー総選挙では出馬したり、

塩見さんお手製の鎧を着せられたりと・・・

ふざけているように見えるかもしれませんが、皆真剣に演じています(笑)


自分たちの作った曲や独自の世界観でお客様に楽しんでいただきたい、そんな思い持ってこのライブに向かっていく先輩方の背中を見ました。

当時、新人の僕にとってその背中は大きくて、憧れであり、目標でありました。

しかし目標で終わらせないのが“和太鼓彩”。

この3本のライブそれぞれで初演の曲がありました。

『女王の遺志』、『女王の聖戦』、『女王のメヌエット』

実は、この3曲が2017の『Q』という公演の第三幕で『Tales of The Queen』という一つのストーリーになっていました。

半年後、僕はその物語をセンターで演じることとなるのです。

先輩方の大きな背中を間近で見たからこそできる自分の表現を考え始めます。

新人という枠にとらわれない僕だからこそできる表現を。

そして和太鼓彩で自分は一体なにができるんだ。

そんな思い・葛藤を胸に抱きながら、一演者として和太鼓彩に関わっていきます。

次回もお楽しみに。

和太鼓グループ彩 
酒井 智彬

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