「四位一体」作曲秘話 ~和太鼓×メンバー~ by齋英俊

日時:令和2年5月2日
執筆者:齋英俊
タイトル:「四位一体」作曲秘話 ~和太鼓×メンバー~
今回は、2019年3月21日に開催した「SAI LAND」”四位一体篇” @ギャラクシティ西新井文化ホールにて初披露しました、「四位一体」の作曲秘話を振り返りたいと思います♪
まず曲を知らないという方は・・・、
曲を確認しましょうしましょう(*’▽’)
この楽曲は、和太鼓彩の年長メンバー、
葛西啓之、萩原泉、塩見岳大、そして私齋英俊4名で演奏する楽曲です。
時は2019年1~2月、団体初の挑戦となる、ソロライブを乗り越えた4人のメンバーたち。
それぞれが責任感とともに、”圧倒的な個性”で演奏を披露してくれました。
現在の世の中のプロ和太鼓集団では、個性を消し、集団の美として魅せる演目が主流です。
和太鼓彩の強みは、この”圧倒的な個性”だなと、みんなのソロライブを見て思いました。
とはいえ、僕ら和太鼓グループ彩は、ソロ奏者でも、ソリストのあつまりでもありません。グループなのです。
ひとつ間違えてしまったら、グループ故に、個の良いところが消えてしまうかもしれない。
この個性という強みが打ち消し合うことなく調和し、融合する。
ドーーーン!!!!
そんな楽曲が必要だ!!
作ろう!!!
「四位一体」の楽曲コンセプトが決まります。
まずは各パートを決めます♫
メンバーの個性を象徴する楽器、それぞれが得意とする楽器にしました。
やはり、代表葛西さんは、、、、
曲の基礎を作りだす、セット打ちでしょう!
萩さんは、和太鼓彩の大太鼓打ちだ!!!
俺は、、、担ぎ桶太鼓だな!!
塩見は、、、、、
え、、、、
やっぱタンバリン!???(笑)
いや、そもそもタンバリンと和太鼓の相性ってどうなん??
普通に曲作ったら、全部和太鼓の音が打ち勝って消してしまうよな~
そして、楽曲のリズムとしても、”THE 和太鼓“ な感じの楽曲とタンバリンて合う!?いや、合うわけあないだろう笑笑
んーーー、、
でも塩見を象徴する楽器って、、、、
やっぱタンバリンだよね、
タンバリン演奏してるときが一番生き生きしてるもん(笑)(笑)
しょうがない、、、、
タンバリンと相性がいい感じで楽曲を作り上げよう!!!!
まさかの、塩見くん軸で楽曲の中身制作が始まります。笑
タンバリンとうまく相性が合い、そして、今まで和太鼓彩の楽曲にはない雰囲気の曲。
ということで、ラテン系のビートが感じられるリズムをメインのビートとして作りました♪
そして、もうひとつ大切にしたコンセプトが、
全員でひとつのアンサンブルになること
この楽曲はひとりひとりで演奏しても成り立ちません。
和太鼓は、みんなで同じリズムを演奏し迫力を出す、いわゆる”ユニゾン”がとても魅力的です♪
ですが、四位一体では、全員楽器もリズムも異なります。
4人がそろってはじめてきれいに聞こえる、アンサンブルです!
まさに欠けることが許されない、みんなでひとつ、四位一体!!!!
そして、ところどころに年長者らしいおしゃれさを取り入れました☆
音をぬいて、強弱を取り入れ、いろんな音の変化で遊び♪
演奏で大人の楽しみ方をしていこう!
こうして誕生した“四位一体”。
ずっと共に演奏してきた4人だからこそひとつになれる楽曲です!
そしてこの “四位一体”は、明確に各メンバーをイメージして作った初めての楽曲です。
「祭宴」などは、だれがどのパートを演奏するなどは決めておらず、曲を作りました。
この”四位一体”以降に作る楽曲、
「ff -fortissimo-」や、「歩み」などでは、各メンバーをイメージしてリズムを作っています。
ひとつのきっかけとなった楽曲ですね!
メンバーそれぞれの、個性の調和と融合☆
ぜひたくさん見て聴いてくださいね^^
~おまけ~
#彩TIMES にて四位一体も公開(2020年3月)!
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