彩WiNGS初単独公演「Ambtion」〜若者×和太鼓〜 by酒井智彬

日時:令和3年12月4日
執筆者:酒井智彬
タイトル:彩WiNGS初単独公演「Ambtion」〜若者×和太鼓〜
皆さん、こんにちは!
酒井智彬です。
今回は、2021年2月に行われた和太鼓グループ彩 -sai- WiNGS初となる単独公演「Ambition」について振り返っていきたいと思います!
えっ酒井は出てないだろって?
そうなんです、出演はしておりませんが・・・
WiNGSが結成した時から、実は私、酒井智彬は、管理役?見守り役?保護者(笑)?として、WiNGSの活動のサポート、ライブ制作をお手伝いしていたのでありました。
そんな僕視点から見た「Ambion」公演を振り返っていきたいと思います!
WiNGSが結成されたのは、2020年夏。
学生を主体とする若き和太鼓チームが結成されました。
和太鼓グループ彩 -sai- WiNGS
コロナ禍により、なかなか思うように活動ができない日々が続く中、若者たちは大好きな和太鼓への情熱を絶やすことはありませんでした。
そんな彼らはとある目標に向け、全力で走り出します。
それは・・・
「自分たちで自主公演を行うこと」!
これまでは、和太鼓彩の先輩メンバーと一緒に演奏することがほぼ100%という状況でした。
運営に関して言えば、普段の公演は和太鼓彩のメンバーが行うので、WiNGSメンバーはほぼ関わっていませんでした。
しかし、自分たちだけで公演を行うとなると、先輩メンバーが担っていた役割を全て担当しなくてなりません。
彼らの挑戦は始まりました。
- 自分たちで作りあげる公演
一つの公演を作りあげる上で、やらなければならないことは多岐に渡ります。
・演出
・制作
・練習管理
・作曲
・メンバーのスケジュール管理
・デザイン・制作
・広報
・渉外
・・・・・・・
あげたらキリがないほど、やることがありますが、彼らは全て自分たちでやり切りました。
いくつか取り上げてみます!
<演出・制作・練習管理>
公演の中身、格となる部分です。
ここは当時代表であった尾関くんが担当し、サポートを松本くんが担っていました。
WiNGSメンバーが和太鼓を通して、お客様に、今、伝えたものは一体なんであるのか。
代表としてメンバーの意向を汲み取り、公演の演出や曲順に落とし込んでいきます。
公演の全ての配置や曲間の転換まで考えます。
そんな尾関くんのことを高校の時から、知っているのですが、この代表という役割を担うことで、本当に成長したなぁと先輩ながら思うわけです。
高校時代は最前線で暴れ回るプレイヤーというイメージが強かったのですが、代表経験を経て、多面的に団体のことを見られるようになり、本当に頼り甲斐のある男になったなぁと。
先輩として、非常に感慨深くなるのでした・・・
いけません、話が逸れました(笑)
次に、尾関くんが考える公演を構成する上で足りない要素を作り出すのが、作曲です。
<作曲>
東野くんと尾関くんと吉田が担当しました。
今となってはWiNGSの代表曲「暴れ天狗」・「彼方」・「Fly High!!」も本公演で生まれたものとなります。
実は、東野くん、中学時代には吹奏楽部に所属していて、高校時代では和太鼓部に所属するというゴリゴリの音楽経験者。
そんな彼の作り出す曲は、どこか良い意味でクセのある曲が多いんです。
WiNGSの作曲マシーンとして今後の活躍に期待です!
<デザイン・制作>
実は、公演のフライヤーやパンフレット・チケットまでWiNGSメンバーが制作しておりました。
なんと佐々木くんが一から全てデザインしたものとなります。
普段和太鼓彩のデザインを担当する塩見さんから指導を受けながら、生まれたフライヤー・パンフレットがこちら!
- 「Ambition」開幕
コロナ禍において、活動が思うようにいかないながらも折れることなく、大好きな和太鼓に向き合ってきた彼ら。
和太鼓を通して、自分たちに一体何ができるのか。
ただ大好きな和太鼓の演奏をお届けするだけでなく、自分たちの演奏を通して、
お客様に楽しんでもらいたい。
元気になってもらいたい。
喜んでもらいたい。
和太鼓の魅力をお伝えしたい。
和太鼓を通して、演者それぞれが抱く「志」をお届けし、
見に来てくださるお客様に少しでも明るい世界・未来への希望をお届けしたい。
そんな熱い想い・演者の志を込め、公演に望みます。
この想いを体現するセットリストがこちらとなります。
大海祭
いくぜ!青春応援歌
祭宴
Be Ready.
ADVENTURE
奏
三心不乱〜五心不乱
(BEAT)3
暴れ天狗
チャッパッパ
KAINA
彼方
Fly High!!(アンコール)
前半部分はこれまで和太鼓彩でも演奏されてきた楽曲をこの公演用に編曲してお送りしました。
当時、最年長であった尾関くん・宇田くん・吉田くん・遠西くん・牛道くんを筆頭に、これまでは担当することなかったパートを担っていきます。
これが何を意味するのか。
パートのリズムの難しさもさることながら、曲のグルーヴを作ることになります。
グルーヴを作ること、指揮者のいない和太鼓演奏において、非常に重要な役割なんですね。
これまで先輩が担っていた演奏を組み立てる柱として、彼らは存分に力を発揮していきます。
ずっと練習の過程を見てきた先輩は舞台袖で、一人静かに感動しておりました(涙)
そして、迎える「三心不乱〜五心不乱」。
「三心不乱」は2020年にデビューした新人である川内くん・齋藤隼くん・佐々木くんのみで演奏しました。
どれだけ限界であろうとも3人で息を合わせながら和太鼓に全力で向き合う様に、手に汗握ります。
そして後半では、当時2年目であった松本くんと東野くんが加わります。
2年目として風格、そしてこれからは2年目メンバーがWiNGSを率いていくんだという覚悟を見せてくれました。
そして後半は、新曲ラッシュ!!
今となってはWiNGSの代表曲となった「暴れ天狗」が初披露となりました。
若者ならではの元気のよさ・躍動感。見ているもの全てを圧倒する舞台上のエネルギー量。
同じ和太鼓奏者としても、この演奏は若者にしか出せないと思います(笑)
見ていると元気をもらいますねっ!
そして、最後のトリを飾るのは初披露となった尾関くん作曲の「彼方」という楽曲です。
この公演にかける想いを表現した一曲。
和太鼓を通して何ができるのか、何をしたいのか。
演者一人ひとりがそれぞれの「志」をこの曲に込め、コロナの暗い世の中のムード漂を吹き飛ばし、希望・未来をお届けしたい。
彼らの熱い想いがこもった演目でした。
作曲者の尾関くんからもこの曲にかけた想いをいつか聞いてみたいですね!
そして、アンコールは「Fly High!!」
こちらも新曲で、吉田くんが作曲しました。
暗いコロナが蔓延する世界の先にある未来の希望溢れる世界を体現したかのような楽曲。
WiNGSメンバーの躍動感溢れる演奏が大変見どころの一曲です。
この「彼方」・「Fly High!!」という楽曲、2曲とも篠笛が使われていますが、篠笛を本番で演奏することが初めてというメンバーがいたんです。
また、「祭宴」でも篠笛に初挑戦のメンバーが!
それは・・・
松本くん・佐々木くんです!
彼らにとっては、大きな挑戦であり、プレッシャーもある中、よくやり遂げたぁと僕は思います。親バカですね(笑)
というのも秘密特訓と称して、篠笛の音を出すところから公演まで一緒に練習してきたんです!
新しい楽器に挑戦し、たくさん練習し、人様で立派に演奏する姿に、僕自身、大変刺激を受けました。
そんな彼らといつの日か、本番で篠笛を一緒に演奏したいですね♪
さて、長くなってしまいました。
彩WiNGSの初単独公演「Ambition」を酒井視点から振り返ってみました。
彩WiNGSの作る世界を今後もどうぞお楽しみに!
ありがとうございました。
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