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彩座発進! -新たな和太鼓公演の形- by塩見岳大

日時:令和4年2月3日
執筆者:塩見岳大
タイトル:彩座発進! -新たな和太鼓公演の形-

2021年9月26日、
和太鼓グループ彩 -sai- WiNGS「First Light」の公演の日、
楽屋にて12月24日に行われるシャッフルライブの抽選が行われた!

シャッフルライブとは和太鼓彩が初めて行う試みの公演で、
和太鼓彩のメンバーとWiNGSのメンバーがごちゃ混ぜになり、
3チームに分かれて公演を行うという内容である。

いつものメンバーではなく新鮮なメンバーによって公演を組み立てていくという事で、
ドッキドキのメンバー抽選会であった。

そしてその結果、
運命の女神によって選ばれたのがこの面子だ!

塩見 岳大!
渡辺 隆寛!
宇田 翔馬!
東野 太亮!
原 琉生加!

筆者である塩見を除いたメンバーの印象を記述しよう!

まずは渡辺 隆寛!
和太鼓技術はとても高く、
スーパーアイドルと謳うだけあって和太鼓という枠に収まらない独創性も併せ持つ。
有名楽曲のカバーを積極的に発信するに飽き足らず、
ソロライブでは自ら音源を制作して、
それに合わした和太鼓パフォーマンスを披露したのが印象的だ。
また、従来のチャッパをしようした楽曲のイメージを覆した「鳥籠」も個人的には大好物である。
固定概念に囚われず新しいものを作っていこうという気概に溢れ、
塩見と渡辺が力を合わせれば革新的な創作が可能になると確信した。
ちなみに、和太鼓彩が抱える動画編集陣という共通点もある。
あと、家に行くとご飯を作ってくれる。偉い!

続いて宇田 翔馬!
WiNGSメンバーの中でも特に高い技術力を持っており、
どんな楽曲、表現でも対応出来るオールマイティプレイヤーというイメージがある。
新しい演目や挑戦を行う際には、
一際素早くその演出の求めるものを理解して、それを体現する。
どんな無茶振りでも答えてくれるような期待感に溢れる存在だ。
ちなみに、宇田は酒がめちゃくちゃ強いので、
10歳近く離れた後輩にも関わらず、一緒に飲んだら必ず塩見が先に潰れる。

そして東野 太亮!
WiNGSの楽曲メーカー。
とにかくよく楽曲を作るし、こんな楽曲を作りたいという話をよく聞く。
創作意欲に溢れていて、作った楽曲もまた面白い。
今やWiNGSの代表曲となっている「暴れ天狗」の作曲者であり、
演者としても個性が輝き、しばしば視線を奪われる。
ちなみに、東野のおばあちゃんが作る「あられ」は絶品。まじで美味い!

最後に原 琉生加!
もちろんこの日までに演奏してる姿も練習してる姿も見てきたが、
それでも他のメンバーと比べると圧倒的に情報が少ない未知の存在!
しかし、後に時間を共にしていく過程で、
琉生加がこの公演のキーマンとなる事を確信していく事になる…
ちなみに、出会った当初は金髪で筋トレが好きだと言うので、
ゴリゴリのヤンキーだと思っていたが、
実はめちゃくちゃ可愛い後輩キャラだった。

総じて言えば、
このチームはめちゃくちゃ個性が強い。
珍獣ばかりの動物園に宇田が飼育員として放り込まれたようなイメージだ(みんなごめん 笑)
僕自身このメンバーでどういった公演が出来上がっていくのか、
当初は想像する事が出来なかったものの、
大雑把に「面白い公演」を作る事が出来るような予感だけはあった。

そして、抽選が終わった数日後、
このメンバーによるオンライン会議を行った。

議題はシンプルに、
この公演で何をやりたいか、だった。

そしてコミュニケーションを進めていく内に、
このメンバーの共通点が浮かび上がってきた。

それは、「新しい挑戦をしたい」メンバーである事。

もちろん和太鼓彩のメンバーは基本的に、
新しい挑戦や冒険を楽しむメンバーばかりなのだが、
その中でもここに集まったメンバーは特にその意識が強かったのだ。

そして渡辺が「鼓劇」をやらないか、と提案をした。

「鼓劇」とは塩見がソロライブで行った、
和太鼓と演劇を融合した舞台である。
和太鼓で物語を表現して演奏するのではなく、
そこには台詞があり、芝居があり、そして和太鼓の演奏がある、
という前人未到の舞台システムだ。

メンバー全員が満場一致で「鼓劇」に賛成した。

僕は嬉しかった。
このメンバーで「鼓劇」が出来れば、
間違いなく面白くなるだろうという考えはあった。
しかし、僕からそれを提案する事は出来なかった。

何故ならそこには大きな懸念材料があったからだ。

「鼓劇」は制作に恐ろしく時間がかかるのだ。

和太鼓チームなので、皆和太鼓の経験と技術と知識はある。
新曲を提案しても、すぐに習得して、それを披露するレベルにもっていく事が出来るメンバーだ。

しかし、「鼓劇」には演劇の要素も入ってくるため、
大量の台詞を暗記して、それを身体に落とし込み、表現しなければならない。
加えて、全員演劇に関しては素人だ。
手探りで作り込んでいけば、和太鼓以上に時間がかかる事は明白であった。

多種多様な公演の準備が同時に進行している中、
12月24日までに「鼓劇」を作り上げるためには、

相当の時間をこの「鼓劇」に当ててもらわなければならない。
各自が台詞の暗記や、楽曲の暗譜を家で行うのは勿論のこと。
学校もあるWiNGSメンバーは時間を縫って夜に集まり、終電を逃す事もあるかもしれない。
毎回スタジオを取ることもできないので、寒空の下で練習する事になるかもしれない。

メンバーに大きな負担が伴う可能性を僕は説明したが、
渡辺、宇田、東野、琉生加はそれらも含めた上で、
「やりたい」と言ってくれた。

その瞬間、
僕も覚悟が決まった。
この公演を最高のものにするために、
どんな努力も惜しまず、
メンバーの皆にもとことん付き合ってもらおうと!

会議の結果、
「鼓劇」を行う僕達のチームには劇団らしいチーム名を付けようという話になった。

そして新たな芸能「鼓劇」を行う新進気鋭の混合チームに名前が付けれた。

「彩座 -irodoriza-」発進!!!

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