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和太鼓で切り開く“新世界”の扉 by渡辺隆寛

日時:令和4年8月1日
執筆者:渡辺隆寛
タイトル:和太鼓で切り開く“新世界”の扉

こんにちは、なべっちです!
今回は全国ツアー「新世界」を振り返っていきたいと思います。

新世界はその名の通り、
和太鼓界では類を見ないほど新しい目論みが目白押しでした。

◆まずは、この「真っ白なパンチ」
そもそもホールの舞台は、床が木でできています。
その上に、パンチと呼ばれる布を敷いて舞台を作ることがエンタメ界ではよくあることです。

Qの時には真っ黒だったと思うのですが、新世界では真っ白に。
このパンチ一枚で舞台上の世界観に一気に統一感が生まれます。

そして何よりこのインパクト。
初演では、「女王のマーチ」の行進リズムのもと緞帳が上がり、演者が横並びに整列。
そしてそこには真っ白なパンチ、と絶大なインパクトで、
緞帳が上がった瞬間から拍手が沸き起こっていました。

◆そしてその上に映える「カラフルな衣装」
和太鼓彩の特徴といえばやはりその「個性と多様さ」
それを象徴するかのようなカラフルな衣装は、
真っ白なキャンバスの上で煌びやかに彩っていました。

◆そして何よりこの「舞台」
斜めに積み上げられたひな壇。
こちらも当時の専業組と舞台さんが相談して練り上げられた一作です。

陣形とは人の心を動かすもの。

「円陣」は士気を一点に集め、
教室のような陣形は、師から子へ教えが真っ直ぐ伝わるような形に感じられます。

そして、この斜めの陣形。
普段の生活には馴染みがないですよね。
これが異世界感、新世界感を生み出すことになるのでした。

◆そして今でも頻繁に使用している「大団扇」
こちらも最近の彩でもよく目にしますね。
大きな団扇の真ん中に書かれた「彩」と「祭」の文字。

お祭りが好きな僕らにぴったりの団扇となりました。

和太鼓部広報部マスコットキャラクター
ドドン!笑
なんと可愛らしいのでしょう。
こちらは和太鼓彩の公式キャラクター
「彩之助」「皷々音」「ドンフトシ」です!
最近の活躍だと彩TIMESでも現れてくれましたね。

また舞台上で会える日がくるといいなあ。笑

「Join Us!!」「いくぜ!青春応援歌」
この二つに共通するのは…
そう、他でもない「ダンス」ですね。

これは間違いなく元メンバー一彩くんの功労な訳ですが。
ランニングマンに青春ダンスと和太鼓をより見やすく楽しく盛り上げるために色んな工夫を凝らしてくれました。

◆「Be Ready.2」
衝動Ⅱでトップを飾ったこの曲をラストに持ってくるというなんとも葛西さんらしい演出。

何よりもラストにふさわしい迫力を持ってくることに非常に悩んでおりました。

そこで行き着いたのが、「普段桶でやっていることを長胴で打つ」
というシンプルかつ大胆な方法でした。

そもそも僕らの楽曲でここまで激しくステップを踏みながら太鼓を叩く楽曲はありません。

この動き続ける打ち方が、音と見た目に躍動感を生み出しました。

◆さあそんなこんなで走り抜けた「新世界」ツアー
こうやって振り返っても、思い出すフックがめちゃくちゃ多かったように思えます。
年々、方向性は変わっていきますが、
この時できる和太鼓のあらゆる可能性を詰め込んだという点で、非常に良かったのではないでしょうか。

自分たちだけの力で全国を回って、
次の年には東京国際フォーラムの舞台に立てる日が訪れます。

この一つ一つが、また新しいステップの繰り返し。
毎日が新世界なのです。

何も変わらないような日常で、何かを変えていく楽しさを、
この公演で教えてもらったような気がします。

この時僕は社会人。
舞台に立てるって本当に素晴らしいと感じました。

勉強と仕事で苦しい毎日の中で、
舞台は一際輝いていました。

そんな舞台に虜になりながら、
僕は芸能の道に揺らいでいたのにこの時から気づき始めたのでした。

お越しくださった皆様、本当にありがとうございました。
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