『愛を込めて、ガーベラをあなたに』〜和太鼓×愛・希望・感謝〜 by渡辺隆寛
日時:令和4年10月16日
執筆者:渡辺隆寛
タイトル:『愛を込めて、ガーベラをあなたに』〜和太鼓×愛・希望・感謝〜
※本稿は2022年6月26日に行われた「渡辺隆寛生誕祭2022」にて発表した新曲
「愛を込めて、ガーベラをあなたに」の直前MCにてお伝えした僕の想いと、
本編ではお伝えきれなかった超訳を加えたものです。
◆「あなたには、大切な人はいますか?」
家族、恋人、友人、会社の同僚、上司、部下。
ペットも大事な家族です。
物だって構いません。
皆様が「愛」を注いでる存在です。
僕は、「生きることは愛すること」だと思ってます。
みんな、多かれ少なかれ何かしらに愛を注いで生きているのです。
◆「あの時が最後だった」と言わないために。
僕らというのは稀有な職業です。
舞台の上に立つこの1時間、2時間、短い時は5分、
その時間でしか皆様と直接お会いすることはできません。
そのため僕たちは、この一瞬を後悔することなく全力で打ち込みます。
そんな僕にも、一度だけ後悔したことがあります。
それは大好きだった、“祖父の死”です。
ここまで全力で打ち込み続けてきた「和太鼓」。
一番見てほしいはずの祖父には、あまり見てもらう機会を設けることができませんでした。
当時大学生だった私は、彩に入団直後だったこともあり、目立った活躍はできておらず、
家族孝行できていたかと言われると、決して自信はありません。
そんなあの時の後悔があるからこそ、今こうして全力で舞台に臨めます。
そして、それは何も祖父に限った話ではありません。
お客様の中にも、もうお会いできない方がいらっしゃいます。
僕はちゃんと笑顔をお届けできていたであろうか。
最後の最後まで手を抜かずに、全力を尽くしていたか。
そんな思いがよぎる時だってあります。
★☆★「大切な人」のために今、できること。★☆★
ここからは、先日の生誕祭ではお話しできなかったことです。
めちゃくちゃ大切なことを言います。
この先の人生で、一番大事なことは、
「変えられない“過去”を悔やみ、
漠然とした不安を“未来”に抱くよりも、
今“現在”何を思って行動するか。」
これに尽きます。
「過去」の後悔、トラウマ、失敗がこびりつくことは
この先の人生、きっと誰しも一度は経験します。
それを足枷と捉えるか、新たに奮起して思い立つ“原動力”と捉えるかは、
あなた次第なのです。
思い返してみてください。
そこから学んだことや、「2度と同じ思いをしたくない」という思いだってあるはずです。
そして漠然とした「未来」に気を取られ、今が疎かになることもあります。
「この先どうなるのだろう」なんて誰にもわかりません。
コロナが猛威を震い始めたあの時、皆様はどうしましたか?
毎日、どうなるかわからない不安にそわれたはずです。
そんな時こそ、今ここを充電期間にし、新たな挑戦をするチャンスにする。
僕もお陰でDTM、ドラム、ダンス、動画編集など様々な技術を身につけました。
結局、我々が集中すべきは「現在」にしかない、
いつだって「ここがスタートライン」なんです。
そして今を全力で頑張るからこそ、
“思いを馳せたあの人に、心から感謝を伝えたいあの人に、
少しでも成長した姿を見せられるのではないでしょうか。“
ぜひ全てのことに意味を見出してください。
きっと無駄なことなんてないはずです。
◆「愛・希望・感謝」
さてここからはアートのお話です。
結局のところ「今を全力」ってどういうことだろう、
皆様にはどうすれば届くのだろう、と考えてみました。
僕にとってそれは、「愛」や「感謝」という言葉に置き換わりました。
“今”に、“今まで”に、そして“これから”に、
「感謝」という気持ちがあれば、きっと明るく過ごしていけると思います。
そして僕が今この舞台に立って、太鼓を叩かせていただけるのは、
他でもない皆様のおかげです。
皆様が、僕に「愛」を注いでくれるから、
僕も、皆様に「愛」をお返しできるのです。
もう一度言います。
「生きることは、愛すること」です。
身近な人を、どうか愛してください。
そしてできれば、それを伝えてください。
きっといきなり伝えるなんて恥ずかしいと思います。
僕も同じです。
なので、よかったら“花”を送りましょう。
僕もこの“花”を送るように、この“曲”を届けました。
花言葉は「希望」
明るく、前向きになれる大好きな花です。
あなたと、私に、共に過ごす明るい未来があることを願って、送ります。
「愛を込めて、ガーベラをあなたに」
この曲はある種、僕が僕のために書いた曲です。
ただ、そんな僕の中に、一部分でいいので“皆様を”見出してください。
そして、皆様の中に“僕を”見つけてください。
十あるうちの一で構いません。
そうすることで、きっと皆様と僕が、
この先もずっと、共に時間を共有できるのだと思います。
それがアートであり、太鼓であり、渡辺隆寛なのだから…
終
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