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和太鼓彩代表曲『奏』への挑戦 by尾関龍河

日時:令和5年3月7日
執筆者:尾関龍河
タイトル:和太鼓彩代表曲『奏』への挑戦 by尾関龍河

こんにちは!!尾関龍河です。

突然ですが、みなさまは和太鼓彩の楽曲の中で好きな楽曲は何ですか??

迫力ある曲や、明るく楽しい楽曲、メロディアスな楽曲などなど、様々な楽曲がありますよね。

和太鼓彩には、僕が入団するずっと前から数多くの楽曲が存在しており、団体の歴史と共に成長し、今も演奏され続けています。

僕が和太鼓に出会った高校生の頃、他チームにないようなユニークで頭に残る象徴的な楽曲が好きで、憧れを抱いておりました。

中でも、印象的だったのは、代表曲でもある「奏」という楽曲です。


(彩コレ2022での奏)

高校を卒業し、晴れて和太鼓彩の一員となった僕は、この「奏」という楽曲を、いつの日か演奏できることを夢見ておりました。

そして入団1年目の秋、初めて参加したツアー公演にてその日を迎えます。

前回のヒストリーで振り返りました、「SAILAND 六本木公演」のラス曲として、「奏」を演奏することになったのです。


(当時の配置図)

この楽曲、衝動というのをテーマに、演者自身が抱える様々な感情、葛藤や衝動を全力で和太鼓にぶつけ、表現するといった楽曲になっております。

この楽曲を演奏する上で、自分はどんな想いを抱えてるのか、自分の中の衝動とは、一体何なのだろうか。

自分の内面としっかり向き合う機会となったのです。

彩に入団してから、目まぐるしく演奏を経験していく中で、ただただ楽しく、気の赴くままに太鼓を叩いてきた自分にとって、感情を太鼓にぶつけて表現するというのは自分見つめ直す機会となったのです。

それまでの自分には、入団1年目で「新人」から脱却し、1プレイヤーとして光るものを身につけたい、もっと脚光を浴びたいというような、「俺を見ろ!!」といわんばかりに和太鼓彩の中で目立ちたい、輝きたいという感情がありました。

この機会に、自分は何故そう思うのか。
そんなに目立って何になるのか。
そんな自分の演奏を見て、お客様は何を思うだろうか。

真剣に向き合い、考えます。

ただの承認欲求ではなく、自分自身が和太鼓を叩くことで、何をお客さまに届けられるのか。

その問いに対して、当時の自分はまだ答えは出ませんでした。

だけれどもシンプルに、和太鼓を打って1人でも多くのお客様の目に留まり、自分の演奏で1人でも多くのひとの心を動かしたい。

こんな感情を持って太鼓を全力で打ち込もう。

その先に答えが見えてくるだろう。

演奏の中で、先輩たちの背中を見て、また時にアドバイスをもらい、その当時行き着いた考えでした。

そんな感情を胸に、「奏」を演奏し、初ツアーの「SAILAND 六本木公演」を終えたのでした。

こうした太鼓を通して、自分を向き合う機会を得たのがこの「奏」という楽曲、そして「SAILAND」という公演でした。

今振り返ると、和太鼓彩の環境の中で様々な人と出会い、様々な経験を積んできたことが、今の自分を作っているんだな、としみじみ思います(笑)

さあ、今回のヒストリーはここまで。

最後まで、ご覧いただきありがとうございました!!

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