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和太鼓で切り拓く新世界 by塩見岳大

日時:令和5年3月26日
執筆者:塩見岳大
タイトル:和太鼓で切り拓く新世界 by塩見岳大

2017年9月〜2018年2月にかけて、
和太鼓彩は「新世界」公演ツアーを行いました。

「和太鼓を社会的意義のあるものへ」というコンセプトを元に、
和太鼓公演の解釈を拡大し、
和太鼓で新しい世界を切り開く公演に挑戦しました。

六ヶ月かけて全八公演を回ったこのツアーは、
そのタイトルの通り、
和太鼓彩の新しい挑戦、新しい演出、新しい演目が盛り込まれていました。

その中でも一際目を引くのは新しい舞台。

床もひな壇も一面、真っ白の舞台。

普段の公演だと、木目のホールの床をそのまま使う事が多いですし、
それ以外のパターンだと舞台の床を黒色の布(パンチ)で覆う事が多いです。

固定概念というのは恐ろしいもので、
和太鼓を演奏する時の舞台の床の色はホールの地の色か、
あるいは黒色の2パターンしかないと思い込んでおり、
他の色のパンチを敷いて舞台を別の色に染め上げるという発想は、
僕の脳内で封殺されておりました。

雛壇の配置に関しても同じです。
雛壇というものは舞台と並行、垂直に配置するもの…
という固定概念のようなものがありました。
こうしなきゃいけない、と考えいたわけではありませんが、
それ以外にどう配置しようかという考えはありませんでした。

新世界ツアーではそういった固定概念を取り払って舞台作りを行いました。
出来上がった真っ白な舞台は今風に言うと「映えー!」というやつですね。

メンバー一同テンションアゲアゲでございます。
サルビア公演の楽屋にあったホワイトボードには、
誰が書き始めたのかもわかりませんが、
メンバーのテンションの上がる様が伝わる書き込みが!

床の色が異なると照明の当たり方から変わるので、
本ツアーでは和太鼓彩メンバーの新しい顔をお見せする事ができたかと思います。

そして、このツアーで初披露した大トリの一曲「Be.Ready.2」!
初の全国ツアー衝動Ⅱにて披露した「Be Ready.」という演目は和太鼓の可能性を広げてくれた一曲です。
桶太鼓を持って行進をする様にキビキビと手足を動かし舞台を闊歩するこの楽曲は、
和太鼓としては珍しいクールな雰囲気を作り上げる事ができました。

その「Be Ready.」に続くナンバリングタイトル「Be.Ready.2」は和太鼓の可能性を更に広げる楽曲となります。
桶太鼓を打った後に皆で長胴太鼓を打ち込み、
「Be Ready.」ならではのクールなフリツケと和太鼓本来の力強い演奏を交えて「Be Ready.」は「Be Ready.2」へと更なる進化を遂げました。

和太鼓で新しい世界を切り開くという挑戦は、今も尚試み続けている事です。
和太鼓というものに出会った時に感じた衝撃は確かに僕の世界を一変させました。
この楽器ならば世界を切り開く事ができるかもしれない。
この楽器ならば世界を変える事ができるかもしれない。
あの時府に落ちた、根拠のない自信は今も尚胸の中に留まり続けています。

皆様には是非これからもこの挑戦を暖かく見守り続けていただきたいです!

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