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僕が和太鼓を選んだわけ by齋英俊

日時:令和2年10月25日
執筆者:齋英俊
タイトル:僕が和太鼓を選んだわけ

今日は、僕が和太鼓を選んだわけについてお話したいと思います!
COVID-19の影響でなかなか演奏ができない日々が続いていて、いろいろと自分の人生に関しても振り返ったり考えたりする時間ができてね!

よく聞かれるんです。
「なんで和太鼓をやろうと思ったの??」
「どうして和太鼓を生業にしようと思ったの??」

今回は、そんな質問にお答えしていきたいと思います!

ちょっと真面目ver.の齋かもしれません!!笑
よろしければお付き合いください♪

まず、「僕が和太鼓をやっている理由」という最初の質問に答えますとね、とってもシンプル!

ただただ、“楽しい”から!

和太鼓をやることが、自分の人生を最も豊かに、彩溢れるものにしてくれると思ったから。
だから、和太鼓を続けているし、人生を占める” “仕事”を和太鼓にしようと思ったんです♪

この“楽しい”。
まぁひとことで言うと、“楽しい”に落ち着くんですが、いろんな種類の“楽しい”があります。

せっかくのヒストリーページだからね!
なんとなく時系列ごとに、僕が感じていった“楽しい”を振り返っていきたいと思います☆


【太鼓に触れる楽しさ】

まずは、和太鼓に触れる楽しさです。
自分ひとりで好き勝手演奏するのも“楽しい”ってお話です。

僕と和太鼓の出会いは、2005年、高校1年生の時でした。
高校としては珍しく、和太鼓部というものが学校にあり、そこに入部したのです。

僕は昔から運動、身体を動かすことが好きでした。
サッカーや、テニス、ドッチボールや鬼ごっこ。
学校が終わったら、いろんなスポーツをして過ごしていました!

そして、音楽も大好きでした。
幼少期からピアノを習っていて、高校に入っても続けていました。

そんな少年時代を過ごし、高校1年生。
和太鼓演奏を見て、衝撃を受けたんです!
運動×音楽!!??
僕の大好きなものを組み合わせた、和太鼓って!!!!最高じゃん!!!!!!!!

はまらないわけがありません。
運動と音楽が大好き!
だからその両方が楽しめる和太鼓が、とっても楽しい!!!!

これが、僕が和太鼓を始めた最初の理由です。

ただただ和太鼓を打っているのが楽しい。
もちろん本番で演奏するまでには時間がかかりますから。
最初は練習だけです。

自分勝手に好きに打つ。
それだけでも和太鼓は十分に楽しいものでした♪


【お客様の喜ぶ姿を見て楽しむ】

練習を積み、お客様の前で演奏するようになり、新たな“楽しさ”に気が付きます。
これはステージに立ったことのある方なら、誰しもが感じたことのある“楽しさ”でしょう☆

はじめてお客様の前で演奏した時は衝撃を受けました。
見ず知らずの方々が、満面の笑みで、自分たちにたくさんの拍手を送ってくれている。。。

お客様の前で演奏することで、ただ自分たちが楽しむだけでなく、「お客様に楽しんでいただく!」という次の楽しさの味を知ります。

「お客様の喜ぶ姿を見て楽しむ。」

これは楽しく、そして、とても難しい。だからこそ、とても楽しい。笑
永遠のテーマですね!

もちろん、最初に挙げた楽しさ、「自分も演奏していて楽しい」も大切。
ただ、お客様がいる場では、自分たちだけが楽しければいいっていう自己中心的な楽しさになってはいけない。
「演奏している自分たちも、演奏を見ている方も、楽しい」。
これって究極だなって思うんです。
そんな演奏を、いつまでもいつまでも目指していきたいなって思います^^


【仲間との楽しさ】

ここのセクションは、ちゃんと書いたら、めっちゃくちゃ長くなるわ。笑
簡潔に言うと、”仲間と歩む楽しさ”があります。
みんなが書いてくれているこのヒストリーページすべてが、仲間と歩んできた、欠かせない楽しい彩の歴史たちです。

まずは演奏に関して♬
和太鼓って、指揮者がいません。
だからこそ、一緒に演奏する仲間と、音をあわせるのに心を通じ合わせなければいけないんです。

それが難しく、とても楽しいんですね♪

また、僕らのやるジャンル、“創作太鼓”ってこれという正解がない。(そう僕らは考えています)
あーでもない、こーでもない。こうしたらもっとみんなが楽しんでくれるんじゃないかな??
いろんな演奏、LIVEに関して議論を重ね、作り上げていくのも、また楽し!^^

続いて、人生に関して(笑)

って書くとさすがにおおげさかな笑笑

僕ら和太鼓グループ彩は、プロの集団です。
ええ、これがお仕事なわけです。
お仕事にするといろいろなことがあります。

まずプロの世界に飛び出した頃は、もちろん食べていけません。
え、これほんとに平成の日本かよ!
みたいな生活なわけです。
(初事務所誕生&共同生活スタート!:https://wadaiko-sai.com/archives/history/181026)

↑食べて行けず、おんぼろアパートで共同生活していた頃のお話

この時の話をすると、
「大変だね」とか、「苦労したんだね」とか、そういった言葉をもらいます。

まぁ、これはなかなか理解しがたい感覚かもしれませんが・・・、、、
この共同生活時代は、とっても楽しかったんです!
今でもメンバーの塩見と飲んでいるときに、よくこの頃の話をします。
め!ちゃ!く!ちゃ!楽しかったと!!!!

食べ物もなければ冷暖房もない。
ただ、そんな純粋に夢に向かっていた仲間との日々が、とてもとても楽しかったんです。

プロデビュー直前の合宿にて

プロの世界ではいろんなことがあります。(2度目笑)
世間的に見て良いときも、悪いときも、信じあえる仲間と歩む日々が、とてもとても楽しいのです。


【体験する楽しさ】

和太鼓の演奏活動をしていると、いろんな世界を体験する機会に恵まれます。
例えば海外公演に出向き、普段は簡単には行けないような国に行き、文化を実際に目の当たりにしたり、映画の世界やテレビの世界でご一緒させていただいたり。

この、“自分で体験すること”が、とても楽しいんです!

実は僕、“実際に自分の目で見て、直接触れて、現場で体験すること”。
これを、人生でとても大切にしています。

今の時代、特にスマホとかで、あらゆる情報に簡単に触れられちゃうじゃないですか。
それ自体はとてもすばらしいことだと思うんだけど、それだけで実際に体験した気になっちゃう、わかった気になってしまう。これは個人的に楽しくないかなって。

例えば、旅行もね。
少し調べれば自分が旅行している気分になれるような動画や写真がすぐに見られる。
だけど、やっぱりね、実際に自分が旅行するのには絶対に及ばない。
そこで目にしたものだったり、触れたものだったり、現地の方との会話だったり。
得られるものや楽しさは、大きく異なると思うんです。

日韓交流おまつり2018 in Seoul にて

だから僕は、自分が現場で体験するという時間を、とても大事にしています。

そんな僕にとって、いろんな世界を体験できる和太鼓は、とてもとても楽しいのです!

そして、この“和太鼓”自体も、まさに、体験の楽器だなって!
やっぱり和太鼓の大きな魅力の一つは、生の迫力!

お腹にドーンと響く、全身の毛が振動する、身体全体に伝わる、生の音の、生きた音の体験。

これもスマホやテレビの影響で、頭だけで理解すれば良いみたいになっている世の中で。
身体に直に伝わる、体感できる和太鼓の音が、とっても好きなんです。

つまり何が言いたいかというと、

実際に僕らの演奏を体験しにきてください♡


【伝統としての楽しさ】

和太鼓って、なんと1000年以上姿形が変わらなく残っているんです。
これってすごくないですか??
長い日本の歴史の中で、今の世の中に残っていないものなんて、たくさんあるわけです。

今、僕らの身の回りにあるもので、1000年以上も形が変わらないものってあるのかな??
電話ひとつとっても、黒電話、ガラケー、スマホと、めくるめく変化をしています。
そんなことを考えると、1000年以上もの時を乗り越えてきた和太鼓に、尊敬の念を抱かずにはいられません。

そんな和太鼓の長い歴史。
これは歳を重ねてから特に感じてきたことなのですが、その長い歴史に、たくさんの魅力があります。
このあたりは、葛西代表を中心にまだまだ勉強中なのですが・・・、
伝統の魅力、楽しさに最近気が付いてきて、和太鼓がますます楽しいものに感じています☆

人間としても渋みが出てきているはずの2030年くらい(年長メンバー40代笑)の、和太鼓彩の演奏を、どうぞお楽しみに笑


【新しく生み出す楽しさ】

これは最近はまっている楽しさだね。笑
和太鼓って、まだまだ未開拓の領域なんです。
和太鼓というもの自体は昔からあるんですが、僕ら和太鼓彩がやっている「創作太鼓」の歴史は戦後になってから。実は、まだ70年程度しかないんです!

だからこそ、まだまだ未開拓で、新しい可能性がある!
そこを生み出す楽しさ、探求する楽しさ、創造の楽しさがあるんです!

例えば、最近和太鼓彩でリリースしたCD「彩の華」で挑戦した“和×洋”のコラボ。
(サブスクはこちら:https://www.tunecore.co.jp/member/release/674341)

このコラボに関しても、まだまだまだまだ、新しい可能性がたくさんあります!
まだ見ぬ世界。これを探るのがとっても楽しいんです。

もちろん、和太鼓単体でも良さはたーくさんあるのですが、掛け合わせることで、新たな良さが生まれてくる可能性もあると思っています☆

ところで、なぜ和太鼓って、今僕らが生きる現代まで残ったのでしょうか。
それは、和太鼓が、「どの時代においても必要とされたから」だと僕らは考えています。
時には戦国時代、味方に合図を送る陣太鼓として。
時には平和な時代、一般市民のお祭りの道具として。
どの時代にも、和太鼓には必要な、大切な役割があって、僕らの時代まで受け継がれてきた。

だからこそ、僕たちは、和太鼓を現代に必要なものに昇華したい。
伝統だから残そうではなく、今この世の中に必要不可欠なものだから、自然と後世まで残っていく!
これが僕らの目指す和太鼓の未来です。

これからも、新たな和太鼓の価値を生み出すことに挑戦し、発信していきたいと思います♬


と、、、今回は、「和太鼓の楽しさ」をテーマにお話をしました。
毎度ですが、長文にお付き合いいただきありがとうございました♩
今日書いた以外にも、和太鼓の楽しさはたくさんあります。
そして、まだ僕自身が気が付いていない和太鼓の楽しさもあるかと思っています。

和太鼓、そして、応援してくださる皆様のおかげで、毎日彩溢れる、楽しい日々を送れています!
和太鼓、和太鼓彩を通じて、この“楽しさ”を伝播していくことができたら、皆様の日常を彩ることができたら、とても嬉しいです☆

今後とも、どうぞ応援のほど、よろしくお願いします^^

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