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酒井レバノン行くってよ!〜和太鼓でArabs Got Talentチャレンジ〜 by酒井智彬

日時:令和2年10月29日
執筆者:酒井智彬
タイトル:酒井レバノン行くってよ!〜和太鼓でArabs Got Talentチャレンジ〜

皆さま、こんにちは!
酒井智彬です♩

今回は、懐かしの演奏を振り返っていこうと思います!

さて、今回は、2019年4月に出演した「Arabs Got Talent準決勝」について、振り返ります。

実は、この演奏は日本からとーーーてもっ離れた国レバノンにて行われました。
その距離なんと9000km!!

これまで皆さまの前で、あまりお話できていないこともあるので、このヒストリーにて、異国の思い出を話していけたらと思います。


2019年3月に大学を卒業し、4月から和太鼓彩を仕事として活動を始めた僕こと酒井智彬。

4月になると、周りの友人は会社にて研修が始まる頃でした。

そんな社会人としての一歩を進み始めた僕は、一体どこにいたかというと・・・・・

「レ・バ・ノ・ン」

和太鼓彩での初めての研修は、レバノン出張!!

レバノン出張が初めての研修という新社会人は、日本でもなかなかいないのではないでしょうか。
なんと手荒な研修っ!笑

というのは、冗談で、
和太鼓彩メンバーの松谷鷹太郎くんがUAE(アラブ首長国連邦)にて結成した和太鼓グループKharsha「ハルシャ」に助っ人として参加していたのでした。

そんな異国の地、レバノンに和太鼓グループKharsha「ハルシャ」と僕は、とある演奏のため来ていました。

「Arabs Got Talent準決勝」

Arabs Got Talentというのは、世界各地で放送されているGot Talentという公開オーディション番組のアラブ版です。
実は、和太鼓彩メンバーの岡本さんも同年の2月にレバノンにKharshaとともに来ていました。
その2月に準決勝への進むための選考会があり、見事に勝ち抜き、今回、再びレバノンに来ることが叶ったんです!
この準決勝まで来ることが非常に大変で、2月の選考会の段階で多くのチームが不合格になってしまうそう。

和太鼓すらない異国の地で、一流のオーディションに合格するまでのチームを作り、仕上げる松谷くんの熱い思い・器量はすごいものだと改めて感じました。
そして、熱い思いに応えるKharshaメンバーの努力・底力を間近で感じたのでありました。

準決勝は、中東地域で、オーディションの様子が大々的にテレビでも放送される、超ビックステージ!!

そんなビックステージに向かう僕たちは、入念なリハーサルを行うとともに、当日のテレビ放送で流れるチーム紹介のための映像制作の現場に来ていました。

まず向かった先はというと・・・・・

牧場!!

和太鼓関係ないやんっ!というツッコミは一旦おいておいて・・・笑

写真は、Kharshaメンバーがお馬さんと触れ合っている様子です!
なんで馬!?という方もたくさんいらっしゃると思うのですが、理由はしっかりあります。

Kharshaのチームメンバーは、主にUAE人(エマラティという)と日本人(松谷くん)で構成されます。
そして、チームはUAEと日本の文化のそれぞれ色を持っています。

それぞれの国の文化が融合したこと表現するために、UAEと日本のそれぞれの国の文化を融合したよーというような動画を撮影していたんですねぇ。

UAEは、昔から伝統的に馬術が有名ということで、今回、Kharshaメンバーはお馬さんと一緒に撮影だったんです!
とっても大掛かり!(笑)

一方、僕と松谷くんの日本チームの撮影はというと・・・・・

押忍っ!!

人生初胴着は、レバノンで着ることになりました!
誰か帯の巻き方を教えてくれ〜笑

きっと中東の方から見た日本文化は、空手や柔道というイメージが強いんでしょうね。
いつか和太鼓もそれぐらい海外で有名になるといいなぁ。。。押忍っ!!

松谷くんと一緒に空手の型を教わり、撮影に臨みましたとさ(笑)

さぁ、いよいよリハーサルに向かいます。

会場入りです!

僕らを迎えてくれた大きな看板の前で一枚!

公開オーディションということで、入念なリハーサル重ねます。
そして、今回のオーディションでは、祭宴〜酒井篠笛ソロ〜大海祭を演奏しました。

祭宴から大海祭にかけて、僕が篠笛で繋ぎのソロを行ったのですが、今回のオーディションのために、僕なりにとっておきの秘策がありました。
アラブ音楽には、ネイと呼ばれる葦(アシ)という植物からできた笛があり、その音色や音階をソロに散りばめてみたんです。
アラビア音階などといったりしますね。

というのも、この笛ソロのインスピレーションは、現地の宿泊先で、アラブの打楽器であるダラバッカを操るお兄さんとの不思議な出会いがあり、そこから得たものでした。

手に持っているのがその楽器です。
その際、篠笛とネイという笛の音色が似ているから、その音色を出せるようになったら、アラブの人にも馴染みのある音楽が演奏することができるのでは、といったご意見をいただいたんです。

笛以外にも、アラブ地域に伝わる伝統的なリズムを教わり、日本にいては味わうことが難しい本場のノリに触れた瞬間でした。
住んでいる地域や自国の楽器が異なると、自分の中にあるリズムや音楽がこんなにも違うのかと改めて実感しました。
音楽って本当に面白い。もっと勉強したい!和太鼓彩の舞台に取り入れたい!
刺激的な出会いに、自分の中の創作意欲が湧いてくるのでありました。

そんなことから、今回の笛ソロにアラブっぽい要素を詰め込んでみたのでした!

さぁ、本番を迎えます!

Kharshaメンバーと同じ衣装に身を包みます。
この衣装は、アラブ地域に住む男性が主に着るカンドゥーラというもの。
初めて着る衣装にドキドキ・・・

うーん、着るのが難しい・・・

着れたっ!

気合い十分!!本番に向かいます!!

迎えた本番!

演奏の一部の様子はこちらからご覧いただけます。

演奏は大成功に終わりました!
が、結果としては、他にも素晴らしいパフォーマンスをする出場者がいたため準決勝敗退となりました。

しかし、今回2018年数多くの演奏を共に乗り越えた(https://wadaiko-sai.com/archives/history/200218)Kharshaのメンバーと共に再び舞台に立つことできました。

そして、国境をも超え、和太鼓で一つの音楽を作るという貴重な経験をさせていただき、Kharshaのメンバーに感謝の気持ちでいっぱいでした。

再びKharshaメンバーに会える日を楽しみ、日本への帰路につくのでした。

というわけで、
ご覧いただき、ありがとうございました!

(おまけ)

このレバノン遠征で一番好きだった写真をどうぞ!
『アフロに掴まり、アクロバットを披露する少女』

ありがとうございました。

和太鼓彩 酒井智彬

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