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We can do it !!〜和太鼓奏者としての進化と挑戦〜 by渡辺隆寛

日時:令和3年7月24日
執筆者:渡辺隆寛
タイトル:We can do it !!〜和太鼓奏者としての進化と挑戦〜

僕たち、私たちには“無限の可能性”が秘められています。

それは、僕のことだけではなく、もちろん皆さんにも。
そこには年齢や性別など関係ありません。

昔は、5年、10年先を見通す力があれば先見の明があると言われてきましたが、
こと現在において、2、3年の先を見通すことすら困難なほど、
変化の激しい時代になりました。

そんな変化の激しい時代に、皆さんはきっとこう思っているはずです。

『あぁ、変わりたくない。』

人間誰しも、ぬるま湯に使っていたくなるものです。
あるいは、「快楽の踏み車」と言って、一つの幸福を感じても、
そこに満足することはなく、次から次へと別の幸福を追い求めたくなるものなのです。

引っ越しなどをして、生活水準を上げると、元に戻れなくなるのもこの原因が一つ。

しかし、この変化の激しい時代、現状維持を望めば望むほど、取り残され、
結果周りの変化についていけず相対的にどんどん変わっていってしまうのです。

この多大なる時代の変化についていく方法はただ一つ。

『時代の変化に合わせて、変化し続ける』
即ち「挑戦」、これしかありません。

勿論、当たり前ですが、「挑戦」するのはいいことです。
新しい自分に目覚めたり、できなかったことができるようになったり。
いいことづくしです。

しかし、変化し続けることはとても容易くはありません。
変わることは、刺激が強く、とてもストレスを感じやすい。

きっと子供の頃はたくさんチャレンジする癖がついていたのにも関わらず、
大人になったらいつしか、挑戦することを遠ざけていた、なんてグサグサ心に響く方もいるでしょう。

すごくよくわかります。

そして何より、「挑戦」には大きな「不安やストレス」が付き纏います。

例外なく、僕もその一人です。

できれば人目につかずにひっそり暮らしたいし、
できることだけでゆるりと暮らしていきたい。

「挑戦って楽しいよ!」とか
「やってみなきゃわからないよ!」とか

そんな精神論を聞きたいわけでも、言いたいわけでもありません。

ただ、歩き続けるためには、どうしても「挑戦」ということが必要で、「挑戦」することは、結果として自分にとっても都合の良いものになることは間違いないのです。

だから、「挑戦」は人生にとって大事なエッセンスとなりうるのです。

しかし残念なことに、「挑戦」には同時に「失敗」がついてきます。笑
もう何やねんと、メンタルポキポキおられているかもしれません。笑

でも安心してください。
僕のヒストリーをこれまで読んできた方は、何が言いたいかわかるはずです。

▶︎世界を変える!コンプレックスと強みの和太鼓学 by渡辺隆寛
https://wadaiko-sai.com/archives/history/210402

そう、世界の見方を一緒に変えていきましょう。

以前お話しした通り、物事にはマイナスの面とプラスの面が同時に存在しています。
もし仮に、「挑戦」「不安・ストレス」「失敗」にいいイメージがないのであれば、
こんなふうに言い換えてみてはいかがでしょうか?

「挑戦」…社会に適合した変化を続けることで、安心感が得られる。
「不安・ストレス」…挑戦することと同義。自分を進化させるアドレナリン。
「失敗」大きな成功を生むためのステップ。

何度も言いますが、ものはいいようなのです。笑

でも実際に、ストレスの感じ方を、「自分にとって害」だと感じるか
「自分の糧になる」と感じるかで、体に起こる影響にも大きく変化があるという研究があります。

「ストレスは体に悪い」と感じる人は、コルチゾールという老化を早めるホルモンが分泌されるのに対し、
「ストレスは自分を成長させてくれる」と感じる人ほど、免疫力の向上や老化を抑えるホルモンが分泌され、アンチエイジングにも役立ちます。

みなさんの周りの方にも、常に行動的で若々しい方っていらっしゃいませんか?
これはそういうことなのです。

できることを積み重ねていても、感動は生まれません。
今ある手の内をひけらかすだけでは、進化はしません。

何かに「挑戦」し、「変化」するからこそ、
人は「進化」し続けられるのです。

そして僕もソロライブにて、とある「挑戦」をいたしました。

それが、「篠笛」です。
去年一年間、本当に練習しかやることがなかった頃、僕はとある決意をしました。

「今のうちにできることを増やそう」

僕は和太鼓奏者として、リズムについてはそこそこ知見があるつもりでいましたが、
こと音階に限っては齋さんや酒井に頼りきりの和太鼓人生でした。

しかし、この状況を快く思っていたわけもなく。
「コード理論をちゃんと勉強できたらな」とか
「音階楽器ができたらな」
なんて、淡い期待を抱いていた2019年でした。

しかし人間というものは臆病で、
大体は挑戦しようと思っても、挑戦する前に脳が諦めます。
「どうせ無理」だと。

挑戦することに不安を覚え、ストレスに感じ、結果恐怖を感じるようになり、
ますます挑戦しなくなる。
まさに負のループです。

ここを少しずつ脱却する必要があるのです。

そして僕は今からご紹介する「挑戦」のステップを活かし、
ソロライブで「篠笛」の曲を披露するまでに至りました。

いかにして「新しいことに挑み続けるのか」
今日はその行程もご紹介します!


(2020年4月ごろ)

ステップ①:失敗を計画する。
大体、みなさんが挑戦しなくなる原因は「失敗」への恐怖です。
「失敗」が怖くない人間なんていません。
いないんです。笑

なので、そもそも失敗することを織り込んで挑戦します。
僕の場合は、「まず掠れても、裏返ってもいいから音を出す」
それくらい低いステップから始めました。

太鼓だったら叩いて終わるような目標ですが、僕にとって篠笛はこれほどまでに高いハードルと距離感を感じていました。


(2020年6月ごろ)

ステップ②:不安やストレスを成長に紐づける。
大体、音が出るまではそれなりに何とかなります。
しかし、曲がふけなかったり、上手く綺麗な音が出なかったりで、
もどかしい日々が結構長く続くのです。

これがまあストレスでした。笑

その中でも僕は、「何が何でも毎朝、篠笛に触る」ことを日課にしました。

そうすると、「嫌だな」という気持ちがだんだん薄れて、
「やる気」に変わってくるのです。
本当に不思議ですよね。

そうすると今度は、自分の好きな曲を吹けるようになりたいとか、
綺麗な音を出せるようになりたいとかいろんな感情が芽生えてくるようになります。

「鳥籠」同様、今を脱却するにはネガティブな感情(今回の場合は悔しさや嫉妬)がとても必要になってくるのです。

ステップ③:「挑戦」を楽しむ
そして、「鳥籠」の時から口酸っぱく言ってますが、
ネガティブな感情は今を脱却する起爆剤になりますが、
物事をより続けるエンジンは、ポジティブな感情にあります。

この挑戦をすることで身に付く楽しいイメージをどんどん膨らませるのです。

僕の場合は、「篠笛」を使った曲を作ったり、
僕が笛を演奏することで、お客様が喜ぶ姿です。

このステップを踏むことで、最も簡単に「挑戦」するシステムが出来上がるのです。

そして出来上がった曲が「We can do it !!」

誰でも挑戦することができて、
みんながみんな進化することができるんだよ!

そんな皆様に送るエールのような一曲にしました。
あの舞台に立つときには、笛の音色が掠れたり、裏返ったりしてしまうことは、
「失敗の計画」に織り込み済みでした。

言っちゃえば「舞台演者のくせに!」なんて言われても然るべきなのですが、
そこは断固として、「僕は和太鼓奏者なので!!!!!」と割り切って臨みました。笑

それがいいか悪いかはさておきますが、
「完璧を望む人ほど、挑戦ができません。」
完璧なタイムングを望んで、完璧な状態で披露しようなんて、
結果、挑戦をしない言い訳にしか過ぎません。

僕が篠笛を音色が裏返っても頑張って拭く、そんな失敗と挑戦を繰り返すことで、
大きな成功を生んでいきます。
それがこの「We can do it !!」であり、そうすることでより皆様の元に届くような気がしました。

勿論長いアーティスト人生、いつかは篠笛も三味線もピアノもギターも嗜む程度にはできるようになりたいと思っております。
今回はその一歩。

この2020年を、足踏みせずに終えた僕の覚悟の結果として、
「篠笛」を初挑戦いたしました。

「挑戦」することは怖いです。
不安も多いです。

でもそれは全て自分の血となり肉となる。
失敗しても、挑戦したことは消えない。

頭の中で挑戦を繰り返しても、「成功」という結果は得られない。

だったら、失敗することを織り込んで、挑戦する。

僕たちには“無限の可能性”が秘められています。

いざ、新しい一歩をともに踏み出し、進化していきましょう。

「We can do it !!」

p.s.
「We can do it !!」
音楽的に拡げれば、
「特有のキャッチーなリズム」
「高音のメロディとは少しギャップのあるギターやロックビート」
「夏を感じさせるGメジャー」
などなどアイドルソングならではの要素を盛り込んではいるのですが、
まあこの曲の伝えたいことからすれば瑣末なので、あえて省略します♡笑

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