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彩collection2016〜ルーキーイヤーと和太鼓 by酒井智彬

日時:令和3年7月27日
執筆者:酒井智彬
タイトル:彩collection2016〜ルーキーイヤーと和太鼓

皆さま、こんにちは!
酒井智彬です!

今回は2016年に行われた「彩collection2016」について、酒井目線から振り返りたいと思います♩

当時、毎年メンバーが増え、メンバーが年齢を重ねるにつれ、全員集まり演奏することが難しくなりました。
しかし、「彩collection」というライブは、年に一度、彩メンバーが総集結し、その当時の和太鼓彩の全てを表現するといった内容の公演でした!
総勢17名の漢たちによる年に一回しか行われないお祭りのような公演です♩

さて、チラシ見ても僕の姿がありませんね?
そうなんです!
このライブが告知された時には、実は僕、まだデビューしておりませんでした。
告知とライブの間の期間にデビューしたんですね。デビュー演奏のヒストリーはこちらから!(https://wadaiko-sai.com/archives/history/190919-2
つまり、この公演は1番の新人として出演させていただいておりました。

たくさんの先輩に囲まれて公演!

ほとんどの先輩たちは、僕と同じく桐蔭学園高校の和太鼓部出身で、高校時代には各代のスタープレイヤーでありました。
そんな先輩方が高校を卒業しても太鼓を続け、今もなお和太鼓に向き合い、より良い作品作りに励んでいる。
そんな先輩方と一緒に演奏できることは、勉強になることが多く、自分という核を作るにあたり、重要な経験となりました。
当時はただただ食らいつくことに必死でしたが・・・笑

先輩方と演奏することで「心意気」・「演者としての方向性」の2つの観点で大変勉強になりました。

まずは、「心意気」について。
心意気には、いろんな意味がありますが、ここでは、物事に取り組む姿勢・気持ちのような意味合いでお話しできればと思います。

当時の僕の視点から先輩方を見れば、日本の伝統楽器である和太鼓をお客様に心から楽しんでもらいたいと考えている少年のように全力な大人たちでした。
自分のやりたいことに対して、全力で熱量をかける大人ほどかっこいい姿はありません。

いかに和太鼓で楽しい時間をお過ごしいただくか。
そんな想いから、2015年の全国ツアー「衝動Ⅱ」でお送りした曲や2016年ツアー「ゼンダイミドン」でお届けした曲たちを様々な表現の角度からお届けしました。

お祭りの調の曲(祭宴)であったり、

大太鼓の魅力をお伝えする曲(灰燼)や

皆さまの青春を応援する曲(いくぜ!青春応援歌)や

オーケストラ調の曲(奏)などなど。

お客様に和太鼓を楽しんでいただくために様々な観点から曲をお届けする。
その実現のため、自分の持てる限りの熱量をかける先輩方の心意気が大変勉強になりました。

また、この当時、自分だったらどんな曲をお届けするのかということも考え始めました。
日本のお祭りや民俗芸能が好きでしたので、その知見やお届けできる価値を探しに、その後いろんなお祭りに赴くことになるのでした!

さて、次に先輩方から学んだこと、それは「演者としての強み」です。

自分がどんな太鼓打ちになりたいのか、自分がどんな音を出せるような演者になりたいのか。
和太鼓彩には、個性豊か?な先輩がたくさんいました。
先輩方一人ひとりに得意な奏法や表現があり、それぞれが持っている演者として強みがあります。

その中で僕ならばできることは何かを探していました。
たくさんの先輩を見ていく中で、僕が活路を見出したのは、「長胴太鼓の打ち込み」です。

なぜ、長胴太鼓を選んだか。
この一つの太鼓から出る音の幅の広さや奥深しさが好きだったんですよね。
そして、シンプルなものを極めたら、他の太鼓の打ち方も覚えるのが早いと思ったので、まずは、一つの太鼓と向き合ってみようと!

そんな想いでこの公演に臨み、たくさんの先輩の長胴太鼓の打ち込みを間近で見ることができました!
上手くなるには、まずは真似ることからということで、自分なりにとある2人の先輩のいいとこ取りをしてみました。

具体的には、執行先輩のバチのヘッドスピードの速さと佐藤(雅)先輩の脱力を真似してみたんですね。

長胴太鼓を打つ上で大切なのが、どれだけ脱力しながら、素早く、垂直方向にバチを落とすかなんですね。
体格の違う2人の先輩だからこそ、体の使い方や脱力の仕方が微妙に違います。
何が自分に合うのか、真似をしながら体に覚えさせていきます。

バチを上げる脱力は佐藤さんのやり方、振り下ろしの体の使い方は執行さんを真似た結果、打っていて疲れることなく、和太鼓の魅力の一つである大きい音量や太鼓の真から出る音を奏でることができるようになりました。

この発見が自分のベースとなり、以降の公演「Q」ツアーや復刻版「衝動」公演で生かされることとなります。
復刻版「衝動」公演のヒストリーはこちら!
https://wadaiko-sai.com/archives/history/200121


新人として「彩collection2016」に関わらせていただき、たくさんの学びの中、公演終えることができました!

そんな公演の様子はこちらからご覧になれます!

一刻も早くコロナウイルスの影響が落ち着き、再びお客様と仲間たちと集まり、音楽を楽しむことができる日が戻ることを願って止みません。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございましたー!

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