和太鼓彩プロ化第二弾ツアー「解体新書」 by葛西啓之
日時:令和3年7月28日
執筆者:葛西啓之
タイトル:和太鼓彩プロ化第二弾ツアー「解体新書」
みなさまこんにちは。
葛西です。
前回のヒストリー(https://wadaiko-sai.com/archives/history/210523)にて、プロ初のツアー「COLORS」を終えた和太鼓彩の面々。
本日はプロ後ライブ第二弾、「解体新書」を振り返っていきたいと思います!
時は2013年6月。
「COLORS」公演を終えた和太鼓彩は、次の公演について話し合いを進めておりました。
「COLORS」ではメンバーの個性にスポットをあてた公演をやったけど、そもそも和太鼓彩がどんな団体なのか、どんなチームなのかをもっとたくさんの人に知ってもらいたいよね!
と。
そんな想いから、和太鼓彩の自己紹介的な公演を夏に実施することに。
当時住んでいた我らが本拠地・亀有の他、ご縁をいただいていた藤沢・つくばの3箇所にて、和太鼓彩プロ化第二弾ツアー「解体新書」を決行することになったのです。
そして、このツアー「解体新書」でデビューを飾った男がいます。
みなさんご存知、なべっちこと渡辺隆寛です。
さかのぼること数ヶ月前、一本の連絡がありました。
「和太鼓彩に入りたいから、練習を見学させてほしい!」と。
和太鼓彩は当時、桐蔭学園和太鼓部のOBのみで結成されていました。
私は卒業期が「39期」だったのですが、2005年に39期の4人で立ち上げたのち、40期の山田・矢萩・春日が入り、41期の佐藤・萩原が入り、42期の執行・齋・紺谷・塩見が入り・・・
と、先輩が後輩を呼ぶリレー形式で人数が増えていったのです。
しかしそれも、42期でなんとなくストップ。
当時桐蔭学園和太鼓部への指導もあまり行っていなかったこともあり、高校生たちにとっても和太鼓彩はあまり知らない存在に。
42期以降、和太鼓彩の門を叩いてきてくれる学生が不在の期間が続いていたのでした。
そんな中、どこで和太鼓彩のこと聞いたのか、突然和太鼓彩の門を叩いてきた渡辺くん。
とにもかくにも、一度練習を見てもらって話してみよう。
そう思い、練習見学に来てもらったのでありました。
*ちなみに渡辺くんは桐蔭学園47期。一番近い執行・齋・紺谷・塩見が42期なので、5つも離れていたのであります。
そんなこんなで出会った私と渡辺くん。
第一印象は、「謙虚さを装ったクソ生意気ボーイ」でした。笑笑笑
なんでしょう、挨拶もちゃんとするし、ものすごい謙虚だし、「礼儀正しい若者だな」と思いはしたのですが、なんというか、全身から溢れ出る闘志・情熱。
「俺がすぐに追い越してやるぜ!!!」というギラギラ感満載の目つき。
あ〜なるほど。執行タイプね。
なんて思いながら笑、渡辺少年の話を聞いていたのであります。
今でもよく覚えていますが、練習後に川崎駅近くのケンタッキーに行ったのですが、そこで渡辺くんの熱い想いを聞きました。
当時はプロ化1年目。
それも、プロになってからまだほんの数ヶ月。
私としては、団体内もゴタゴタしているし、この先の体制もどうなっていくかも定まっていない中、当初は新メンバーを入れるつもりはありませんでした。
・・・が、溢れ出てくる渡辺くんの太鼓に対する愛情、情熱。そして闘志。
今でも心に残っている言葉は2つ。
1つは、「レベルの高いところでやりたいんです!!」という言葉。
当時の和太鼓彩は、今となってはお世辞にも「(技術的な)レベルが高い」とは言えませんでしたが、高校生から見てそう思っていただけていたことが心底嬉しかったのを覚えています。
そしてもう1つは、「高校時代の経験」。
これは彼がヒストリーにも書いているのでそちらをご覧いただければと思いますが(https://wadaiko-sai.com/archives/history/190822)、「高校時代にお客様にかけていただいた言葉が忘れられない。これからも和太鼓でたくさんの方に感動を届けていきたいんです!」という言葉。
高校時代に和太鼓の「魔力」にかかり、私自身誰よりもその力を感じているからこそ、「そうだよね〜わかるよその気持ち。。。」と、そんな気持ちになりました。
そしてこうも思いました。
一人だけ年齢も離れているし大変だと思うけど、その気持ちさえあればやっていけるかもしれない。
そしてそんな彼の背中を見て、この先また多くの若者が和太鼓彩を目指してくれるかもしれない。
と。
その数ヶ月後、まだまだ幼くて、あどけなくて、それでいて精一杯でがむしゃらな渡辺少年は、和太鼓彩プロ後第二弾のツアー「解体新書」にて華々しくデビュー。
彼の和太鼓彩人生が幕を開けたのでした。
*デビュー公演の詳細はなべっちのヒストリーもご覧ください。
https://wadaiko-sai.com/archives/history/191024
あれから8年。
当時は彼と並んで「プロ」として舞台に立っているとは想像だにしていませんでしたが、いやはや、人生どんな縁が繋がるか分からないですね。
渡辺くんが加入以降、桐蔭学園和太鼓部の後輩たちが再び毎年のように和太鼓彩、和太鼓彩WiNGSに加入してきてくれています。
たくさんの若者たちの希望となってくれた彼の心意気に感謝を示しー、
今日も一緒に太鼓を打っていきたいと思います。
こうして新たな仲間を迎え、総勢11名となった和太鼓彩。
日本を代表する和太鼓チームとなるための荊の道を突き進んでいくのでありました。
ではでは、本日はここまで。
ばいばい〜。
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