みんなで作ろう大太鼓!さかちゃん台!! by齋英俊

日時:令和3年8月28日
執筆者:齋英俊
タイトル:みんなで作ろう大太鼓!さかちゃん台!!
2010年1月9日。
県立青少年センターにて、念願の「第二回単独公演」を開催し、大成功に終わった和太鼓グループ彩!
打ち上げにて葛西啓之代表の電撃復帰が決まり、新たなスタートを切ったのでした。
(【2010年】和太鼓グループ彩 第二回単独公演 by齋英俊:https://wadaiko-sai.com/archives/history/210813)
そして打ち上げにて発表された、葛西 “復帰” 代表の言葉。
「数年後に、和太鼓彩を正式にプロの団体にしたいと思う。そこに向けて明日から活動していくんで、みんなよろしくね。」
今回からは、そんな新たな歩みを始めた2010年の活動の日々を、齋目線で振り返りたいと思います!
第二回単独公演を終えた、“サークル” 和太鼓グループ彩。
次の大舞台が迫っていました。
そうです。
東京大学学園祭”五月祭”です!
ヒストリーをご覧いただいている方はもうご存知ですね!
当時の和太鼓グループ彩にとって、とてもとても大切な、大きな舞台。それが年に2回開催される東京大学学園祭でした。
5月に本郷キャンパス(赤門がある方)で開催される学園祭が、五月祭です。
その五月祭に向け、何をやるか、メンバーで会議していた時のこと。
「今年からは新オリジナル曲に挑戦していきたいよね」
そうです。
当時の和太鼓グループ彩は、高校時代からの曲を演奏したり、伝統曲を演奏したり、プロ団体の曲をカバーしたり、オリジナル曲はまだ少なかったんですね。
プロへの道を目指し始めた、2010年。オリジナル曲への挑戦が始まります。
では、いったいどんな曲を作ろうか。メンバーであーでもない、こーでもない、話し合いがスタートします。
五月祭と言えば、特徴的なのが、東京大学図書館の建物。
その建物を最大限に活かせる曲を作ろうではないか!!!
メンバーの中で話がまとまります。
この歴史ある図書館の、美しい柱を活かした曲を作ろうじゃないか。
この柱の間に大太鼓(やぐら打ち)を置き、みなで構えたら、、、
とっても美しいんじゃない!??
そんな曲を作ろうよ!!!!!
彩メンバー、頭の中で拡がるイメージに、テンションが上がりまくります!!
こ!れ!は!
名案だ!!!
素晴らしい公演になるに違いない!!!!!
挑戦しようじゃないか!!!!
しかしながら、、、
ひとつ大きな問題が立ちはだかります。
そう、、、
当時の和太鼓グループ彩。
大太鼓をもっていませんでした\(^o^)/
メンバーそれぞれのバイト代だけで成り立つ、貧乏大学サークルチームです。
大太鼓なんて買うお金は、もちろんありません。
第一回、第二回単独LIVEで使わせていただいた大太鼓は、実は母校桐蔭学園和太鼓部からお借りしたものだったんですね。
その節は本当にありがとうございました。
何としても、この新・大太鼓演目に挑戦したい・・・
ただ・・・
お金がない・・・
いったいどうすればいいんだ・・・
よし、まずは今持っている和太鼓を載せられる、やぐら台を見に行こうではないか。
高校時代からお世話になっていた、下北沢にある和太鼓のお店に伺います。
当時撮影した写真が、見つかりました。
大特価 190,000- 円 \(^o^)/
とてもじゃないけど無理だ・・・
柱の本数から逆算するに、5台はこのやぐら打ち台が必要だ。
しめて計100万円\(^o^)/
貧乏大学サークルチーム(2度目)には無理です。
だがしかしbutけどけれどyet!!!
新・大太鼓演目への想いはあきらめられない!!!!
いったい・・・
どうすればいいんだ・・・
・・・
・・・・・
考えた結果、和太鼓彩メンバーがいきついた結論。
そうだ!作ればいいんだ!!!!(^O^)/
こうして、2010年五月祭に向け、やぐら打ち台を自らの手で作り上げる、壮大なプロジェクトがスタートしたのでした!!!
理系の林さん(当時の副代表)と僕が、設計図を担当します。
「うーむ、モーメント的に土台となる下の部分が大きい方がいいのでは ( ・`ー・´)キリッ」
「運搬のことを考えると閉じられる構造にしたいね」
「太鼓の大きさはそれぞれ違うから開きをコントロールできるよう紐を使おう」
新曲への想いを胸に、意見を出し合い、基盤となる設計図を作りあげます。
そして完成した設計図を元に、あーだこーだいいながら、みなで大太鼓台を作りあげます。
その様子がこちら!
ちなみにこちら、葛西さんのご実家の庭です。笑笑笑
代表の実家の庭でガサゴソガサゴソと。
やっと就職したと思ったら、後輩のメンバーたちと何やら日曜大工している息子たち。
ご両親のことを思うと、胸が・・・
改めまして、本当にお世話になっております!!笑
そして、ここでこの大太鼓台作成プロジェクトに欠かせない、大切な人を紹介させてください。
通称、さかちゃんです!!!(一般の方のため写真は×)
どなたかと言いますと、葛西さん実家近くのホームセンターにつとめるおじさまです。
この大太鼓台を作り上げるために、たくさんアドバイスをいただき、一緒に作り上げました!
さかちゃん、、、その節は本当にありがとうございました!!!
葛西さんご家族、そしてさかちゃんにお世話になり、、、完成したのがこちら!
すばらしい!!!!
これはもう・・・、完全にやぐら打ち台ではないか・・・!!!!
これで、、、
新大太鼓演目ができる!!!!
たまらずためし打ちをし始める葛西さん。
太鼓が傷つかないように、側面にスポンジをあてて・・・
ついに完成―――!!!!!!
林さんも満面の笑みです!
こうしてみんなで手作りして完成した新・大太鼓台!
この大太鼓台は、温かく手伝ってくださったさかちゃんに敬意を示し、
通称さかちゃん台と呼ばれ、数々の舞台で活躍、彩メンバーに愛されることとなります。
このさかちゃん台という新たなる仲間とともに、2010年五月祭に向け和太鼓彩は走り出したのでした!
それでは今日はここまで!
次回は、さかちゃん台と挑んだ、2010年五月祭を振り返りますね♪
お楽しみに^^
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