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和太鼓グループ彩 第二回単独公演 by齋英俊

日時:令和3年8月13日
執筆者:齋英俊
タイトル:和太鼓グループ彩 第二回単独公演

葛西代表不在の1年間を振り返る!
シリーズ第4弾最終回――!!

時は2009年。
東京大学学園祭にて春秋グランプリを受賞、新メンバーも加わり勢いにのる和太鼓グループ彩。
1年間の活動の集大成として、第二回単独公演の開催を決めたのでした!
(【2009年】新たな仲間と奏でる和太鼓(09年駒場祭) by齋英俊:https://wadaiko-sai.com/archives/history/210719)

そして2010年1月9日。
神奈川県にあります、県立青少年センターにて、念願の、「和太鼓グループ彩 第二回単独公演」を開催したのでありました。
今回のヒストリーでは、その日の様子を振り返りたいと思います。


2009年に開催した、第一回単独公演では、僕は大学1年生。
ただただ先輩たちについていくだけで必死でした。
(【2009年】和太鼓彩永遠不滅のリーダー 葛西啓之 引退!!:https://wadaiko-sai.com/archives/history/210612)

そして大学2年生になった、青春真っ盛りな齋青年。
今回の単独公演では、2年目として。
俺が演奏を引っ張るんだ!!!!

強い覚悟をもってLIVEヘと臨みます。

前に並ぶは、アルバイトをして買った大切な太鼓たち。
そして後列の長胴太鼓は、母校桐蔭学園和太鼓部からお借りしたものです。

たくさんの方の支えがあって実現した、和太鼓彩第2回目の単独公演です。
先輩たちより受け継がれた和太鼓彩のDNAとともに、総勢8名の演者が舞台を彩ります。

うん、単独公演をできることへの嬉しさが、全面に出ていますね!
今となっては珍しい、縦で担ぐ形の桶太鼓演奏♩
一生懸命準備した楽曲たちを1曲ずつ、1曲ずつ披露していきます。

当時和太鼓グループ彩は、大学のサークルです。
大学のサークル団体としては当たり前なことですが、最終学年は引退となり、この単独公演が節目となります。
演奏を心から楽しみながら。
そして、このメンバーで演奏する楽曲が、1曲ずつ減っていく寂しさも心の中で合わせもちながら。

青春の刹那的な美しさ。
ひとつひとつが、今の彩へとつながる。
僕にとって大切なヒストリー、想い出たちです。

ちなみに上の衣装はユニクロのヒートテックに、SAIとプリントしたもの。
初の彩オリジナル衣装です!
ええ、けっして僕の名札ではありません。

みんなで渾身の1本打ち!!!
力がこもってるな~☆
まさに一打入魂!!!
矢萩さん、そのまま太鼓を突き抜けそう笑

「見ている方々に元気をお届けする!」
当時のモットーを胸に、齋青年も打ち込みます!

続いて横で担ぐスタイルの桶胴太鼓!
うん、1月なのに真っ黒に日焼けしていますね。なぜ。
この頃から桶胴太鼓の魅力にはまっていきます。

続いて!
秋の学園祭で初披露した、当時の人気曲。
伝統曲“ぶち合わせ太鼓”です!

躍動感あふれる楽曲です♪
現・和太鼓彩でもやりたいな~!

高校時代からの先輩後輩たちの写真!
学年1つ差で、チームワークばっちりです☆

第二回単独公演でしか演奏していない、当時の幻の新曲。
たしか曲名は「シェイク」だったかな♩

公演最後はもちろんこの曲、「奏」です。
葛西さん不在の「奏」はとても珍しい。
作曲者はいなくとも。
曲への想いは変わらずに。

2010年。
この世代の渾身の「奏」を披露しました。

「奏」はとても不思議な楽曲です。
演奏する時、場所、メンバーによって、まったく様変わりする楽曲です。
1年間の集大成を、「奏」に。
そして笛の音色に想いを込めて。

こうして第二回単独公演は幕を閉じたのでした。

いち学生サークルの公演ではありましたが、たくさんの方にご覧いただき、支えていただき、無事1年間の集大成の公演を終えることができました。
本当にありがとうございました!


そして、LIVE後の帰り道・・・
和太鼓彩の歴史を大きく変える出来事が!!!

終了後1つ上の学年の佐藤雅裕先輩、そして同期の執行正樹と話をしていました。

成功に終わったLIVEの感想。
そして話はすぐに次の活動へ。

当時大学のサークルだった和太鼓グループ彩。
「次の代表はどうしよっか。」
「葛西さん、戻ってこないかな。なんてね!」
そんな話をしながら歩いていたのを今でも覚えています。

実はこの第二回単独公演、葛西“元”リーダーが、仕事の合間をぬって照明のお手伝いに駆けつけてくれておりました。
当時はプロの照明技師さんに依頼するお金も余裕もなかったので、葛西さんにお願いをしたんですね!
社会人になった葛西さん。
この時会うのはとても久しぶりでした。

LIVE後、感想を聞くために葛西さんと打ち上げに行くことに。
その打ち上げにて、葛西さんから、メンバーは衝撃的な言葉を受けます。

ここからは葛西さん目線のヒストリーを引用します。

(引用) (【2010年】和太鼓彩復帰への道 by葛西啓之:https://wadaiko-sai.com/archives/history/191114

その打ち上げの席にて、ライブを終えたばかりの後輩たちに、私は半ば“衝動的”にとある言葉を発します。
「俺、和太鼓彩に戻るわ」
と。
そして、続けます。
「数年後に、和太鼓彩を正式にプロの団体にしたいと思う。そこに向けて明日から活動していくんで、みんなよろしくね。」

ええ、衝撃的でした。
LIVEの感想を聞こうと思っていたら。
次の代表や次年度の彩の活動の相談をしようと思っていたら。

まさかまさかの葛西代表電撃復帰宣言!!!!!

予想だにしていなかったとてもとても驚きましたが、何より、
“また葛西さんと一緒に和太鼓ができる。”

そして、和太鼓グループ彩が大学のサークルではなく、今後、プロを目指すアマチュア団体となる。
つまり!!!
引退しないで、またみんなでずっと一緒に演奏ができる!!!

何よりそのことがとてもとても嬉しかったこと。
そしてこれからの活動に、とてもワクワクしたことを覚えています。

こうして和太鼓グループ彩は、激動の葛西不在の2009年が終わり、
プロ化に向け、さらに激動の2010年が始まるのでした!

葛西代表不在の1年間。
いないからこそ、頼らず、自分たちが軸となって本気で取り組む。
彩に流れるDNAがあるからこそ、ぶれずに、活動を続けることができました。

この1年間は2010年以降、彩がプロへ躍進するのにとても大切な期間となりました。
かけがえのない、彩の大切な歴史です。

それでは!
4回に渡り、葛西不在の、知られざる空白の1年間を振り返りました!
ご覧いただき、ありがとうございました♩

~おまけ~

第二回単独公演後ロビー挨拶にて。
桐蔭学園高校和太鼓部時代の同期たちが応援に駆けつけてくれました!嬉しいね☆

この中の2人が彩メンバーに加わるのは、まだまだ先のお話(^^♪

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