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「国宝松本城太鼓まつり」での出会い by齋英俊

日時:令和4年3月22日
執筆者:齋英俊
タイトル:「国宝松本城太鼓まつり」での出会い

時は2011年。
雨に泣かされつつも五月祭を大盛況で終え、和太鼓グループ彩の活動は大きく変化していきます。

和太鼓彩で食べていくー

そう人生の目標を定め、まずは和太鼓彩の活動を拡げていくべく、学園祭の外の世界へ行く決心をします。
まだ当時和太鼓グループ彩は、大学のサークル。
学園祭で賞をいただき、サークルとしては順風満帆!
しかし、プロを目指すアーティストとしては、右も左も上も下も、何もわからない、無名のチームです。

まずは、学園祭の外にでよう!!!

ただひたすら、和太鼓が演奏できそうな場所を探し求め、
「演奏させてください!!!」
とお願いし続ける。

とてもシンプルなやり方です。笑

この2011年五月祭以降は、

かめありパフォーマンスパーク(KPP)

(→【2011年】はじめてのKPP! by齋英俊 https://wadaiko-sai.com/archives/history/190309

や、足立エンターテイメントチャレンジャー支援事業(えんチャレ)と、
今へとつながるたくさんの出会いが生まれます。

今こうしてヒストリーを執筆している自宅も、亀有。
この時KPPと出会っていなかったら、今この大好きな街、亀有にもいなかったと思う。
こうしてすべてが繋がっていると考えると、ほんと感慨深いな~

そして2011年、和太鼓彩の歴史を振り返るのに欠かすことができない演奏が、

「国宝松本城太鼓まつり」

(→【2011年】松本城太鼓まつり〜和太鼓彩ここにあり!篇〜 by葛西啓之 https://wadaiko-sai.com/archives/history/200507

日本にある有名な太鼓まつりのひとつで、各地から出演団体を募集。
動画選考の後、出演が決まるというイベントです。

悩み抜いた末出来たばかりの勝負曲”叶”の動画をお送りし、
無名初出演ながら、一番最後のとりとしての出演が決まったのでした!

当時経験したことのない大きな規模での演奏に、
はじめての太鼓まつり、
はじめての関東外遠征、
はじめてお金をいただいての演奏。

はじめて尽くしの演奏です。
僕としても、目を閉じれば当時の情景が浮かぶほど印象に残っている、大切な公演です。

演奏当日の内容や心境は、葛西さんが詳しく書いてくれているので、そちらのヒストリーをぜひご覧ください。

僕からは演奏後のヒストリー。
ひとつの出会いについて今日は書きます。

和太鼓彩の運命を大きく変えた演奏、「国宝松本城太鼓まつり」。
その演奏後にも、和太鼓彩の運命を変える、大切な出会いがありました。

それは、、、、、
今も和太鼓グループ彩、彩WiNGSの衣装を手掛けてくださるデザイナーの正法地さん、そしてカメラマン宝田さんとの出会いでした。

「和太鼓彩ここにあり!!!」

演奏をし終えた和太鼓グループ彩。

演奏後、正法地さんと宝田さんにお声がけいただきました。

正法地さんは他の出演和太鼓チームの衣装を手掛けられていて、偶然僕らの演奏を見てくださったんですね!

さて、まずは復習してみましょう。
当時の和太鼓グループ彩の衣装はこちら!

上は、ユニクロのヒートテックに、メンバーが描いた彩ロゴを背負い、表にSAIとプリント。
下は、ユニクロの黒ズボンと、コンバースの黒スニーカーを合わせたものです。
(ちなみに後ろの車はこの日デビューした初代ごん吉くん。笑)

サークル当時としては、僕もメンバーも気に入っており特に問題はなかったのですが、、、
プロの目からみるとそんなこともなく。

当時の話をよく正法地さんとします。

プロも立つステージで、
あまりにもみすぼらしい恰好で出てきたからびっくりしたと。笑

なんと!
正法地さんから(この時初対面)、彩の衣装をデザインして提供してくださると、お声がけいただいたのでした。

最初は半信半疑に驚きでした。
突然、プロのデザイナーの方からお声がけいただき、彩の衣装を作ってくださるですと!?

こんなに光栄なお話はありません。
その後お打合せを重ねて、来る夏、初の和太鼓コンテストに向けて、急ピッチで彩の衣装を作っていただいたのでした!


(→【2011年】はじめての和太鼓コンテスト by齋英俊 https://wadaiko-sai.com/archives/history/190404)

通称黒衣装、彩Tのデザインにもなっている第一弾衣装です!

この新たな黒衣装とともに東日本大会準優勝!
全国大会へと駒を進め、その本選に向けて作っていただいたのがこちら、通称金衣装です!

掘り出し写真を探してみると・・・
ありましたありました。
正法地さんのご自宅兼アトリエで、
はじめて金衣装を試着したときの写真が出てきました。

齋どんな顔してんだ。笑

それは置いておいて、
力強い”彩”の文字を背負い、着物の帯を使った、彩のオリジナル衣装。

今も着る彩のメイン衣装、
実は2011年に作っていただいたものだったのです。

嬉しすぎて嬉しすぎて、一人暮らしの自宅で着たり、飾ったりしていたことを覚えています。笑

そこから正法地さんには、和太鼓彩のさまざまなツアー衣装を作っていただいております。

そしてそれ以上に、正法地さん、宝田さんからは、
芸術や文化、舞台に関すること、人生の生き方、夢、自由、現実、本当にたくさんのことをお話、勉強させていただきました。

本当にいつもありがとうございます!


(正法地さん宝田さんアトリエでのいつかの1枚)

書き出すときりがないですが、ひとつだけ宝田さんからいただいた言葉をご紹介します。

宝田さんはカメラマンでもあり世界各国を旅する旅人でもあり、ひとことで言い表すのは難しいのですが、
自分の信じた道を突き進む、かっこいい方です。
今の日本でこんな生き方ができるのか、
こんな人生があるのか、
はじめてお会いしてお話を聞いたときは、ただただ衝撃でした。

当時僕が20代前半で本当にプロでやっていけるのか、少々悩んでいた時。
(宝田さんはその当時の僕と同じ歳くらいの時は、アメリカを車で横断旅していたそう。)

「人生、自由に思う存分生きてきた。
 だけど、まだまだやりたいことがある。
 悩んでいる時間なんてもったいない、ただやるだけだ」

この言葉は、当時の僕を大きく突き動かし、和太鼓彩の歩みを進め、
今もなお心の中で生きる大切な言葉です。

正法地さん、そして宝田さんとの出会いがなかったら、
間違いなく今の和太鼓グループ彩はありません。

学園祭の外に出た世界で、新たなご縁が繋がっていきます。

こうして2011年の和太鼓グループ彩は、
外の世界で得たたくさんの経験とともに、我らがホームグラウンド東京大学学園祭駒場祭2011へと帰ってきます。

今日はここまでかな!
今回もご覧いただき、ありがとうございました!

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