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アゼルバイジャン公演 by齋英俊

日時:令和2年12月15日
執筆者:齋英俊
タイトル:アゼルバイジャン公演

今回は、2017年に2度訪れ演奏した、アゼルバイジャン公演を振り返りたいと思います☆


(友好の懸け橋、彩之助くん!)

アゼルバイジャンは、ユーラシア大陸のコーカサス地方の国です♩
和太鼓彩の公演でも訪れたことのあるロシア(北)とイラン(南)、そして東にカスピ海、西にアルメニアに囲まれています!


(旅行のともZenTech より)

はじめてアゼルバイジャンを訪れたのは、2017年6月のこと♬
津軽三味線奏者の山中信人さんとの2人ユニットでした!

山中信人さん(写真センター)は、津軽三味線世界大会A級を三連覇、殿堂入りされている、大大大先輩。
とっても光栄なことに、アゼルバイジャンにて開催されるシェキ・シルクロード国際音楽祭にお声がけいただき、この時初めてご一緒させていただきました。

右も左も上も下も真ん中すらも(笑)
何一つわからなかった若造のわたくしに、厳しくもあたたかい指導をたくさんしていただきました。
このご縁から、山中さんとは海外ツアーに国内イベントなど、頻繁にご一緒させていただくこととなります。
山中さんから受けた影響はとてもとても大きく、日々勉強させていただいております。
本当にいつもありがとうございます!
いつか、和太鼓彩のツアーやLIVEでもご一緒させていただくことが、密かな夢です!

それまで勢い重視!?だった和太鼓彩の演目に、「物の怪」のような演目が加わったのも、山中さんとのツアーで学んだことが大きく影響しています。
このあたりもいつかヒストリーでふりかえりたいな~


(ここで宣伝笑)

2021年1月9日!
『新春邦楽「和っしょい」 Vol.10』のイベントで山中さんとご一緒させていただきます♩
お時間ございましたら是非お越しください^^
▶公演詳細:https://wadaiko-sai.com/archives/event/210109


写真の左に写っている方は、高久さん!
彩チャンネルや僕のSNSを見てくださっている方は、おなじみですかね!?
海外公演を中心に活動されているプロデューサーで、この時が2回目のお仕事!

いつの日かの、和太鼓グループ彩での海外ツアーを成功させるため、海外公演のノウハウなどを教えていただきました。
今までかれこれ、10カ国以上ご一緒してますね。(驚)
新型コロナウイルスが落ち着いた折には、また各地を旅したいものです!

初めてのアゼルバイジャンは、こんな3人組での男旅でした♪

和太鼓グループ彩の世界では、年長者メンバーとしての役回りが多いですが、、、
一歩外に出た世界、和楽器の世界では超若手。まだまだ知らないことばかりです。
いつか和太鼓グループ彩みんなと外の世界に出たときに恥ずかしくないよう、高久さん、山中さんにはビシバシ鍛えていただきました。
1週間ほどのお仕事。
同じ団体でもなく、弟子というわけでもなく、言ってしまえば“他人”とのお仕事です。
それとなく過ごすこともできた中、愛ある指導をしてくださったお二人には感謝しかありません。

それでは、ツアーの様子を写真とともに振り返っていきましょう☆
アゼルバイジャン北部の街シェキで開催された国際音楽祭や、首都のバクーで開催された日本文化のイベントに出演させていただきました!

また、アゼルバイジャン現地の民族楽器ミュージシャンともコラボ♪

こちらのアゼルバイジャンの太鼓は、魚の革でできているのだそう!

和太鼓は牛の革(馬の革の時もあります)でできています。
きっと、日本は牛が身近にいたから、アゼルバイジャンでは魚が身近にいたからなんだろうね!
それぞれの国に身近だった生き物の革が、打楽器に使われることが多いんです☆

革が薄く、とても甲高い音がする打楽器でした!
同じ自然のものからできている打楽器。
遠い国の楽器ですが、不思議と音は合い、素敵なコラボレーションでした♬

僕は海外公演の中でも、現地の方とコラボすることが大好きです。
異なる国同士の楽器でのコラボを成功させるためには、お互いの文化(楽器)を知り、尊重し、互いに歩み寄る必要があります。
その過程も、その結果も大好きなんです(*´▽`*)

海外に公演に出向くときには、“文化交流”の目的で行くことが多いです。
海外公演は、一歩間違うと一方的な他国の文化の押し付けになってしまう可能性もありえます。
“交流”と言うからには、
「これが日本の楽器だ!こういうもんだ!」ではなく、
「異なる日本の楽器たちを、身近にも感じてもらえること」を目指し、演奏しています。

また新型コロナウイルスの影響が落ち着き、世界各地で演奏できること、交流できる日を楽しみにしています!


(リハーサルの様子)


そして2017年12月には、和太鼓グループ彩のメンバーと再びアゼルバイジャンを訪れました!
在アゼルバイジャン日本国大使館&Lexus Baku/ISR Auto共同主催コンサートの開催です☆

6月の公演で知り合ったLexus Bakuの方に、和太鼓グループ彩を呼んでいただいたんです♪
在アゼルバイジャン日本国大使館の皆様にもご協力いただき、念願の和太鼓グループ彩の単独公演も決定したのでした☆
続くご縁に感謝!!

スムカイトという街の劇場でのコンサートや、Lexus様の新車発表会、大使館様主催の天皇誕生日祝賀レセプションなど、盛りだくさん!

観光もたくさんし、全メンバー、アゼルバイジャンが大好きになりました♪
(本ツアーは塩見くんがヒストリーページで振り返っていますので、そちらをご覧ください!→https://wadaiko-sai.com/archives/history/200504)

またアゼルバイジャンにて公演できることを、和太鼓彩メンバー一同、楽しみにしています!


(ここからは個人的な意見です。)

2020年9月、アゼルバイジャンとアルメニアの両軍が、ナゴルノカラバフを巡り、軍事衝突を開始しました。(現在、停戦合意をしております)
日本からは遠く離れた国で、テレビなどのニュースで取り上げられることはほとんどありません。
しかしながら、実際にこの戦闘は起こっており、公演を通じて知りあったアゼルバイジャンに住む友人のSNSには、見るのにつらい写真が並んでいます。

日本とアゼルバイジャン、文化や教育は大きく異なります。

シェキ・シルクロード国際音楽祭で演奏したアゼルバイジャン国歌。
イントロを演奏するとすぐ、全員が、大きな声で斉唱されていました。
国歌の歌詞には、「あなたのために喜び死ぬ準備はできている。もし血を流す必要があるならその準備もできている。敵を滅ぼせ。」
(参考 国歌の輪プロジェク:http://www.kokkanowa.net/azerbaijan/)
直接的な戦争の言葉が続きます。

アゼルバイジャン現地の方とのお食事会。
お酒が深くなると、近くに座るおじさまが、いかにアルメニアがアゼルバイジャンにとって悪い国か、あつく説いていました。
長きにわたる憎悪。
異なる環境の中簡単には言えませんし、今自分たちができることはないですが、平和な日常が戻ってくる日を、ただただ祈るばかりです。

日本からは遠いアゼルバイジャンですが、そこに実際に住む方たちは温かく、日本人とも大きく変わらない、決して他人の世界ではないと僕は思います。
少しでも平和な世界に近づくことを祈って。
(岡本の野望~世界平和~ by岡本峻一:https://wadaiko-sai.com/archives/history/190608)


(シェキ・シルクロード国際音楽祭にていただいたトロフィー)

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