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エクアドル・ベネズエラツアー前編!~旅する和太鼓奏者~ by齋英俊

日時:令和3年2月17日
執筆者:齋英俊
タイトル:エクアドル・ベネズエラツアー前編!~旅する和太鼓奏者~

今回は2018年に開催した、人生3度目の中南米ツアーを振り返りたいと思います♩

(1度目はこちら→https://wadaiko-sai.com/archives/history/201111)
(2度目はこちら→https://wadaiko-sai.com/archives/history/201129)

過去2度のツアーで、中南米が大大大好きになっていた齋青年!
1度目はエクアドル・パナマを訪れ、2度目は、コスタリカ・メキシコ・グアテマラ・チリを訪れました。

3度目のツアーでは、想い出の地でもある再びのエクアドルと、初めましてのベネズエラへ♬
「日・エクアドル国交関係樹立100周年記念コンサート」、そして、「日・ベネズエラ国交関係樹立80周年&日本人移住90周年記念コンサート」という2つの大役でのコンサートでした。

し!か!も!
エクアドルでは、世界遺産登録第1号!南米の秘境、念願のガラパゴスへ!!

へ!?ガラパゴスでLIVE!?日本人初だって!?
しかも!!ツアー中に某メンバー離脱!??
しかもしかも!!!治安最悪カラカスで某事件へ巻き込まれる!???

今回は、今だから話せる、そんな大波乱満載の中南米ツアー2018の様子を振り返りたいと思います笑
コロナ禍でなかなか旅行もできないかと思いますので、
ぜひぜひ旅気分でご覧ください☆



【エクアドル】

2016年。
人生初の海外ツアーで訪れた、エクアドル。

2018年に日本との外交関係樹立100周年を迎えるとのことでした。
外交として、とても大切な年というわけです。
2016年にエクアドルを訪問したご縁から、なんと、和太鼓グループ彩が、日・エクアドル外交関係樹立100周年の公式PR大使に就任したのでありました!
そして、2018年、100周年の記念の年に再び、エクアドルを訪れることが決まったのです!

一度きりではなく、再びのご縁というのは、とても嬉しいものなのです☆

「また演奏してください!」

再び僕らの演奏を見たいと思ってもらえた!
再び僕らに会いたいと思ってもらえた!

演者にとっても、いち人間としても、これほどに嬉しいことはありません。

「また演奏する。」
と口で言うのは簡単ですが、実際に日本の反対側の南米で再び演奏するには、たくさんたくさんのハードルがあります。
大使館の皆様や国際交流基金の皆様、日本・現地スタッフの皆様、、、
本当に数多くの方にご尽力いただき実現できる、奇跡のようなことなのです!

そんな幾多ものハードルを越え、
2年ぶりに想い出の地、エクアドルで公演ができる!
2年ぶりにエクアドルの皆様、大使館の皆様とご一緒できる!
始まる前からわくわくの止まらないツアーでした♬

が、、、、
ひとついつもと異なるところがありました。

なんと!
このエクアドルに飛び立つ前日まで!
ロシアツアーが入っていたのです!!!!

ええ、2018年1月のお話です。
ロシアはご存知北半球。極寒の真冬の真っただ中⛄
エクアドルは赤道直下の南国です☼

そしてよりによってロシアでは、数十年に一度の大寒波が襲来していて、1日で-30℃以下の世界から+30℃以上の世界へ移動したわけです。

その気温差70℃近く!!

身体も冬なんだか夏なんだか、わけがわからなくなります。笑

ええ、つまり何が言いたいかというと!!!!
こういう状況に・・・

めっちゃテンションが上がります!!!!!!

そんなめったにできない経験が、これまた、楽しいんだなぁ笑
変人なんですかね!??笑
まったく動じない健康な身体をくれた、両親に感謝です。

と!
気温差60℃以上を乗り越え~
いざ2度目のエクアドルへ~!!

ここで、今回のツアーメンバーをご紹介しましょう!

まずは、和太鼓グループ彩より、塩見岳大!!
今回、とあるアクシデントに巻き込まれる張本人です。笑


(まだ元気な塩見。笑)

僕らがかぶっているのは、公演でプレゼントしていただいた、パナマ帽という帽子です♪
パナマ帽というからにはパナマなのかなー!?
と思いきや、実はエクアドルの帽子なんです!

パナマ運河建設の際、エクアドルからたくさんの労働者がやってきていたんですね!
そのエクアドルの方たちがこの帽子をかぶっていて、それを見た人たちが誤解して、パナマ帽と名付けたんだってさ!
こんなお話が聞けるのも、面白いね^^
帰国後も塩見くんはしばらくこのパナマ帽を愛用していました。笑

続いて写真真ん中手前は、津軽三味線奏者の廣原武美さん!

とても面白い方です☆
奥様が民謡歌手をやられていて、奥様のお名前も、“たけみ”さん。
ご結婚して同じ名前になったそうです。

掴みのエピソード完璧かよ!!!笑

続いて写真右のお二人♬
琉球伝統歌舞集団琉神より、岡田寛行さん(右下)・新井拓海さん(右上)です!

新井くんは年齢も近かったこともあり、いろんなお話をたくさんしました(^^)

岡田さんは前回の中南米ツアーでもご一緒♪
そして、毎度おなじみになってきました、プロデューサー兼獅子舞の高久照敏さん(真ん中上)との6人ユニットでのツアーでした☆

そんな6人漢旅!振り返っていきましょう!


●キト篇

エクアドルでまず訪れたのは、エクアドルの首都キトです!


(Google MAPより)

ユネスコ世界遺産に登録された最初の街として知られています!
最初の演奏は、日本・エクアドルの国交関係樹立100周年を記念して作られた、日本庭園のオープニング式典でした☆

キトの標高は2850m。
とても高地にあります。

なので・・・
しっかりと舞台袖には酸素ボンベが用意!
準備ばっちりです!(^^)!

地球の反対側に出来た日本庭園!
これもすごいことだよね~!
いろんな方の想いがたくさんつまった、素敵な素敵な庭園でした。
僕らも心からのお祝いの想いを込め、演奏しました♬

続いてキトでは、国立劇場でも演奏させていただきました!
煌びやかで格式の高い、とても素敵なホールでした。

国立劇場での公演は2時間のコンサートと盛りだくさん!
慣れない空気の薄い高地での公演。
前月に来たピアニストの方が公演中に倒れてしまったとのことで、、、
舞台袖には救急隊の方が常に待機する厳戒態勢!

「いざという時は助けてやるから、全力で演奏してこい!!」

とっても心強すぎる言葉をもらいました。笑

写真のセンターにいるのは、エクアドルのミュージシャン、ミルトンさん♩
この国立劇場でコラボさせていただきました。
そして、和太鼓グループ彩の楽曲、「祭宴」を一緒に演奏!
劇場中が、日本と変わらぬ、あたたかな手拍子に包まれたのでした。嬉しかったな~!

公演はスタンディングオベーションの大歓声!
ご関係者のみなさま、ありがとうございました!

そして!
このキトの国立劇場公演では、忘れられない思い出の出来事が。

公演後、ひとりの女の子がかけより、花束とお手紙をくれました。
そのお手紙がこちら。

そうです!
なんと!!!

2年前に一緒に演奏したこどもたちが覚えていてくれ、演奏を見に来てくれてたんです!

「おかえりなさい」って。涙
ほっこり!嬉しかったな~(*´▽`*)
演者冥利に尽きるとはまさにこのこと。


(2016年共演した際の写真)

そしてまだ和太鼓も続けているとのこと!

またエクアドルにかえってきて、絶対一緒に演奏するぞ!!

キト公演では、また新しい目標ができたのでした☆

●グアヤキル篇

続いてエクアドル2都市目は、エクアドル最大の都市、沿岸部の街グアヤキルです!

グアヤキルでは、現地の芸術大学の学生とコラボライブ♬

そしてグアヤキルでは、野口英世展示会の開会式パフォーマンスという大役がありました。

1000円札の肖像でおなじみ、野口英世氏。
野口英世氏が1918年にエクアドルを訪れてから、日本とエクアドルの国交関係が始まったのです。

野口英世氏は細菌学者として 1918 年にエクアドル共和国・グアヤキルに上陸。
当時世界的な課題として挙げられた熱帯地域における黄熱病の流行を抑えるために、まだ見つかっていない病原体の解明が求められていたのです。
到着するとすぐに研究にとりかかり、ワクチンを精製し、多くの人命を救いました。

100年も前に、地球の反対側で奮闘した野口英世氏。
その功績は、死後もエクアドルで讃えられています。
同じ日本人として、心から誇りに思います。

エクアドルを訪れるまで、恥ずかしながら、まったく知らない歴史でした。
展示会で改めて野口英世氏の志や歴史をお勉強。
心を引き締めなおし、野口英世氏展示会開会式パフォーマンスを務めさせていただきました。


●マンタ篇

エクアドル3都市目は、漁港が有名な街、マンタへ!
今度は陸路で車に揺られること4時間!

海がとってもきれいな街です!

この頃にはすっかり仲良し!
1週間前の雪国のことはとうに忘れ、南国の海を楽しみます(^O^)/

ココナッツジュースがまたおっきくてうまいんだ~!

マンタでは、海が見えるステージで野外ラーイブでした(^^♪

こ!れ!は!最高!!!
南国の潮風に包まれながら、LIVEを開催します^^

すごいお客様の数~!!ほんと嬉しいね!!
テンションが爆発する条件しかそろっていません。笑

続いてタンバリン1つで、ステージに上がる漢、塩見くんです。

ええ。

爆笑でした。笑
同じ団体のメンバーとして言うのもなんですが、“天才だな”と。

「笑いに国境はない!!」

それを地でいく塩見くんは、同期ながら尊敬しかありません。

が・・・・
この中南米ツアー中盤戦。
順風満帆に見えたツアーも、とあるアクシデントに見舞われます。

なんと!!!
塩見くんが演奏する姿は、この公演で最後になってしまったのです。。。。。

いったい何が起こったのか・・・!?????

と、かなーり長くなってしまったので、今回はここまでにしましょう。(・ω<)てへっ 次回! 大波乱!!ツアー後半戦をお送りします! お楽しみに☆

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