共同生活〜彩ハウス〜 by酒井智彬
日時:令和2年11月08日
執筆者:酒井智彬
タイトル:共同生活〜彩ハウス〜
和太鼓彩Historyページをご覧くださり、ありがとうございます。
このHistoryぺージ、各メンバーが過去の公演や楽曲に対しての当時の思いを綴っていたりと内容は様々ですが、今回はとあるメンバーたちとの思い出にスポットを当てて振り返っていきたいと思います!
2019年3月、僕は通っていた大学を無事に卒業しました!
これまでは大学での学業とともに和太鼓彩の活動を行う日々でしたが、4月からは和太鼓彩を仕事とし、太鼓のことだけを考えることができる日々が始まります。
やったーぁぁ!
太鼓を仕事にすると決断したのは、また別のお話(笑)
さぁ、そんなこんなで和太鼓彩一本の新生活が始まるわけですが、
和太鼓彩の新生活いえば・・・昔から決まっております。←強制された訳ではないですからね(笑)
そう、
若手の“共同生活”っ!!
もちろん、新社会人になる僕にも待ち受けておりました!!←強制された訳ではないですからね(笑)
過去にも、当時僕と同じくらいの年齢であった齋さんや塩見さんを始めとする先輩方も共同生活をしておりました。
詳しくはこちらの齋さんのヒストリー(https://wadaiko-sai.com/archives/history/181026)や塩見さんのヒストリーや(https://wadaiko-sai.com/archives/history/190122)をご覧ください!
この当時とは状況が違う部分はありますが、和太鼓彩を仕事に選んだ若手メンバーで2019年から共同生活をすることになったのでした!
メンバーは、岡本さんと渡辺さんと僕。
お家の名前は、名付けて「彩ハウス」!!
この時、岡本さんは前職を辞め、和太鼓彩を仕事にし始めて2年目の年、渡辺さんも前職を辞め、4月から和太鼓彩だけを仕事にし始めるタイミングでした。
和太鼓彩だけを仕事にする若手がたまたま揃ったことで彩ハウスでの共同生活が始まったのでした!
共同生活を行うといっても、メンバー3人は同じ高校の和太鼓部から先輩後輩である長い付き合いのメンバーです!
岡本さんを1番上にして、その1つ下が渡辺さん、そのまた1つ下が僕でした。
その高校時代には、岡本さんが渡辺さんに太鼓を教え、その渡辺さんから僕が太鼓を教わるというような関係性だったんです!
渡辺さんには、高校時代、僕が初めて和太鼓部に体験に行った際、基礎練習のリズムを教えてもらったというような思い出もあります。
この時には、まさかまさか一緒に住むなんて思ってもいませんでした(笑)
そんな3人の共同生活が始まりました!
職場も家も一緒って普通はあまりないことだと思うのですが、
本当に“24時間”、ずっと一緒なんですよね。
朝起きて、襖を開けたら、渡辺さんと「おはよう」。
演奏の現場でも一緒!
演奏を終え、事務所でも一緒!
これは、誕生日の一コマ(笑)
https://twitter.com/sakai_sai/status/1178681272261988354
一日の仕事が終わり、お家でも一緒。
これだけ一緒にいるとお互いの性格や長所・短所、嫌でも分かってきます。
そして各々の“和太鼓彩で食っていくんだ!”という覚悟も伝わってきます。
だからこそ、お互いの夢・やりたいことを話す日があったり、
年甲斐もなく馬鹿騒ぎすることもあったり、
抱えている悩みや・不安を相談したりする日もあります。
時には、ちょっと喧嘩したり、言い合いになることも・・・
でも、それが僕たちそれぞれの関係性をより深いものにする機会になっているんだと思います。
この共同生活することで生まれた24時間一緒にいるという時間の過ごし方・経験が、2019年の和太鼓彩の舞台の「とある曲」で活かせたと思います。
その曲は、「ff -fortissimo-」
この曲は、プロの世界に飛び出した僕たち3人にフォーカスが当たったツアー「SAI LAND〜前途洋洋篇〜」で初披露し、夢の舞台であった東京国際フォーラムで行った「SAI WORLD」でもこの3人で演奏させていただきました。
渡辺さんの正確で力強く、繊細な連打に、
僕と岡本さんは、背中を任せ、リズムに乗り、
難解なアンサンブルであるフレーズを曲名の通り強打(ff)で打ち込んでいきます。
公演に迎えるまでに、お互いの和太鼓にかける覚悟・強い思いを知ってきたからこそ、渾身の一打一打を打ち込みます。
「太鼓を打つことが楽しい!!」
太鼓への思い・僕たちの太鼓にかける覚悟を楽しんでいただきたい!!
そんな思いを3人で深めてきたからこそ演奏することができた曲でした。
このヒストリーを執筆している2020年。
この夏、岡本さんは、こちらのヒストリー(https://wadaiko-sai.com/archives/history/200723)で本人の言葉もあるように、演者を引退し、和太鼓彩のマネジメントに専念することになりました。
再び、僕たち3人で同じ舞台に立つことはないかもしれません。
しかし、和太鼓彩への関わり方が変わっても、和太鼓にかける“思い・覚悟”は変わりません。
岡本さんが裏で僕や渡辺さんを支えてくれるからこそ、僕たちは舞台に立つことができます。
そして岡本さんの願いを少しでも体現するためにも僕たちは太鼓を打ち続けます。
現在も一緒に住む彩ハウスでの日々を大切に、太鼓という道を選んだ男同士、刺激しあえる関係でいたいと思います。
そんな僕たちですが、今後とも応援いただけると嬉しいです!
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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