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和太鼓彩オリジナル楽曲で挑む学園祭(2010年駒場祭) by齋英俊

日時:令和3年11月7日
執筆者:齋英俊
タイトル:和太鼓彩オリジナル楽曲で挑む学園祭(2010年駒場祭)

時は2010年。
プロ化への夢を密かに抱えながら活動する、アマチュアチーム和太鼓グループ彩。
齋青年は、進路に悩む大学3年生となっておりました。

そして和太鼓グループ彩は、学生サークルからプロを目指すため、歩みを進めていました。

お陰様で応援してくださる方も増え、演奏では、後ろが見えなくなるほどのお客様が見てくださるようにまでなりました。


(【2010年】手作り大太鼓台!さかちゃん台と挑む2010年五月祭!
https://wadaiko-sai.com/archives/history/211014)

「俺たちなら、、、いける・・・!!!」

少しずつ自信をつけていく一方、プロ化をするために、乗り越えなくてはいけない大きな壁がありました。

それは、“オリジナル曲で挑む”ということです。

当時、自分たちが自信を持って勝負できる彩のオリジナル曲は、「奏」くらい。
その他は、プロの曲をカバーしたり、桐蔭学園和太鼓部時代の曲を演奏し活動していました。

いつかプロになる日を夢見て活動していくには・・・
これが和太鼓彩だ!といえるオリジナル曲が必要です!

2011年の3月。
第三回単独公演を開催しよう!

そして、そのLIVEでは、すべて。

全曲彩のオリジナル曲だけで2時間LIVEをやろう!!!

僕らは大きな大きな目標を掲げたのでした!

(このあたりは葛西さんもヒストリーで振り返っているので、ぜひそちらもご覧ください♪
【2010年】「叶」制作秘話 by葛西啓之
https://wadaiko-sai.com/archives/history/191217)

いつもの川崎の八泉スタジオでの練習後、居酒屋世界の山ちゃんで飲みながら、あーでもない、こーでもない。
オリジナル曲への案を出し合い、作曲の割り振りが決まりました。

そして10月に合宿を行い、
11月の駒場祭では、オリジナル曲だけで演奏に挑戦してみよう!

そう決まったのでした。

2010年東京大学駒場祭。
この学園祭は、はじめて彩オリジナル曲だけで挑んだ公演だったのです。

今日は、その模様を振り返りたいと思います。


プロの曲を使いたいという呪縛?はものすごいものでした。
それは当たり前です。

僕らは、ただ、和太鼓が好き。和太鼓彩が好きなだけの、若者たちです。
歴史と知識のあるプロチームの曲は、とても魅力的でした。

そして、なによりプロの曲は見本があります。
そのプロの人を真似し、目指し、演奏できるのです。

オリジナル曲は見本がありません。
練習の時点で完成した姿はもちろんわかりません。
というより、完成にむけ、作っていくものです。

プロの曲をカバーし演奏した公演。
その時にもらった拍手の音。
果たして自分たちの楽曲だけでも同じように演奏できるのか。

同じように拍手をいただけるのか。

いつも応援してくれているお客様たちをがっかりさせてしまうのではないか。

それならいつも通りの曲を演奏したほうがいいのではないか・・・・

たくさん打合せを重ねたことを覚えています。

いや、これからは彩の楽曲で勝負していくんだ!!!
俺らは学生サークルではないんだ。
いつか、世界に羽ばたくプロ集団になるんだ。

この駒場祭では、第三回単独公演を見据え、オリジナル曲だけで挑もうと決まったのでした。
不安と希望を混在させながら。

円陣の写真が、いつもより多く残っていました。
確認事項が多かったのかもしれません。笑

ホームグラウンドの駒場祭で。僕自身は3度目となる駒場祭です。
けれど、演奏する曲はいつもとは違います。
彩のオリジナル曲で挑む、初の駒場祭です。

1曲目に選んだのは、こちら。
そう、手作りの大太鼓台“さかちゃん台”を使った楽曲。

さかちゃんの制作秘話はこちらをご覧ください!
(【2010年】みんなで作ろう大太鼓!さかちゃん台!! by齋英俊
https://wadaiko-sai.com/archives/history/210828

自分たちの手で創り上げた曲たちが、駒場キャンパスに響きわたります。

おや・・・!??
急に客席の後ろ側から和太鼓の音が・・・!!!

なんと、同期の執行くんが、ステージにいません。
正門前で演奏しているではありませんか!!!

そうです。
ステージとお客様の後ろ側、正門前とで演奏!
急にお客様の後ろから音が鳴る、サプライズ演出です!

「少しでも楽しい時間をお届けしたい」

こういった試行錯誤が、SAI LANDなどの演出に繋がっていくんだな~♩

齋青年も、力の限り打ち鳴らします。

「これが、和太鼓彩だ!!!!!」

高校時代からのひとつ上の先輩、佐藤さん!
高校から数えて6年目。トリオの息はぴったりです♫

想いを込めた渾身の演奏に、徐々に人が集まってきました。

そう、プロの曲を織り交ぜていた前年と変わらぬほどにまで(涙)

あ、学園祭といえば、忘れちゃいけないのはギャグコーナーです!
当時の和太鼓彩には、みなさまお待ちかね!?笑 
ギャグコーナーが欠かせなかったんです。

学園祭の場で、バケツの悲劇、下剋上、たくさんの名作が生まれました。

(参考:【2007年】和太鼓彩と笑い by葛西啓之
https://wadaiko-sai.com/archives/history/190401

太鼓以外にも、楽しめるさまざまなシーンを作ろう。
こちらも試行錯誤して作った企画です。

2010年駒場祭のテーマは、、、、「強盗(タイトルはありません)」!
ここで内容をご紹介しましょう!
演奏も盛り上がり、次の楽曲の演奏準備をしていると・・・
グラサンをかけた怪しい男たちが乱入してきたではありませんか・・・!!!

「手をあげろ!!!」

なんと、彩メンバーたちは、鉄砲(水)を突き付けられてしまったのであります!!!

右手を上げろ!
左手を上げろ!!!

右手を下げろ・・・!??
犯人たちが次々要求をしてきます。

犯人カンぺ見てますね。笑

そして、犯人の言う通りに手を上げ下げしていると・・・
曲になっているではありませんか!!!!

という楽曲でした。笑
お客様との距離が近い、THE 学園祭といった感じのギャグ曲ですね~!

ひさしぶりに写真や動画を見返しましたが、みんなギャグコーナーの時、ほんと楽しそうに好き放題していました。笑
当時の和太鼓彩にも、笑いは、欠かせないひとつだったのです☆

さて、オリジナルギャグも無事に(!?)決まり、駒場祭の演奏も終盤に~

葛西代表のMCです。

お客様の手元にあるのは、第三回単独公演のチラシです。
塩見くんの加入前ですから、白黒で情報が書いてあるだけですが、僕らにとっては大切な公演チラシ☆

この演奏を成功させ、第三回単独公演へとつなげるんだ!!
葛西さんのMCにも熱がこもります。

そして、続いての曲は「奏」です。

自信を持ってお送りする、和太鼓彩初のオリジナル曲。
この日に向けさらにアレンジを加えた笛の3重奏と和太鼓のアンサンブルが、駒場キャンパスに響きわたります。

この「奏」。
実は、公演最後の曲ではありませんでした。

オリジナル曲で挑んだ、駒場祭での演奏。
最後の曲に選んだのは・・・、「叶」でした。

そう、この駒場祭が、今でも演奏する「叶」のデビューだったんです!!

(参考:【2010年】「叶」制作秘話 by葛西啓之
https://wadaiko-sai.com/archives/history/191217)

「いつの日かプロとして活躍する、という自分たちの夢が“叶”いますように」

そんな想いを込めて葛西さんが作曲した楽曲。

初めて、人前で披露されます。

掲げた夢を曲に託して。

「叶」の演奏では、たくさんのお客様。
そして曲中でも起こる割れんばかりの拍手。
今までと変わらないほどに。

いや、、、それ以上に・・・!!!!

「奏」に続き、彩の勝負曲をと作った楽曲、「叶」。
夢が叶うまでの遠き道のりが、少しだけ、近づいた瞬間でした。

オリジナル曲で挑んだ駒場祭。

「これが和太鼓彩なんだ!!!」

オリジナル曲で挑む一歩目。
和太鼓彩に欠かせない、大切なヒストリー。

もちろん、すべての曲で大成功!
というわけではありませんでしたが、
確かな手ごたえと、反省を胸に、新たな歩みを進めていくことになります。

次なる目標の第三回単独公演は、2時間。
まだまだ楽曲は足りません。
ここから本格的な作曲ラッシュが始まることとなります。

また次回以降に振り返りますね♪

今回も長文、お付き合いいただき、ありがとうございました。

最後に、演奏後の集合写真を!(ちなむと、当時の俺のスマホ待ち受けです。笑)

みんないい顔してますね^^

ばーい!!

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