2023年2月25日「和太鼓彩ファンイベント “彩ホーム Vol.26”尾関龍河生誕祭2023」
みなさまこんにちは、尾関龍河です。
私ごとですが、先日2月22日に誕生日を迎え、23歳になりました!
和太鼓彩に入団した時は18歳だった自分が、もう23歳なんて振り返ると時間の流れの速さにびっくりしますね。
小さい頃は1年に1回のお祭りように特別に感じていた誕生日も、歳を重ねるにつれて何気ない日常の1日へと化していきますが、今年の誕生日は違ったのです。
なんでかって・・・?
和太鼓彩には、メンバーの誕生日付近に「生誕祭」と称してソロライブを行うからです!!!
僕も2022年にプロになって早1年、ようやくこの時がやってきました。
プロになって1年を迎え、迎える誕生日、すなわちソロライブ!!!
今までの誕生日とは違う、緊張感が漂う誕生日がやってきたのです・・・
ということで、先日2月25日に行われました人生初のソロライブ、「和太鼓彩ファンイベント “彩ホーム Vol.26”尾関龍河生誕祭2023」について、レポートしていきたいと思います!!
今回のソロライブ、人生初のソロライブということもあり、「お客様にどんな世界をお届けしようか」、「自分には何があるのだろうか」と自分と真剣に向き合い、考えに考え抜きました。
そして、太鼓を使って「自分の世界」をどう表現していくのか。
和太鼓奏者としての自分にこんなに向き合ったのは、恐らく初めてで自分にとってとてもいい機会となりました。
その中で生まれたテーマが「太鼓を通じて、時代の波に立ち向かう」というテーマです。
時代の変化が激しく、昨日までの常識が明日には非常識になっているような現代。
そんな現代の波にのまれず「どう生きるか」、「何を後世に残せるか」を自分に問い続け、志を持って生きる。
そんな尾関龍河の生き方をお届けするライブにしたい、そしてそれを通じて、何かに立ち向かう勇気や、未来への希望や、楽しい気持ちなどを太鼓でお届けするライブにしたい、と一生懸命制作しました。
そんな渾身のソロライブを、1曲目から内容を振り返っていきたいと思います!
M1:朧月夜に迷う道
1曲目に演奏したのは「朧月夜に迷う道」という、担ぎ桶太鼓でお送りする楽曲でした。
この曲は、葛西前代表が、作曲した曲で「源氏物語」にて光源氏と朧月夜の出会いのシーンをモチーフに作られた曲となっております。
なぜ、この曲を最初に持ってきたのか。
実は、僕がプロとして初めてお客様の前にたった公演「この世を謳歌する音。」でプロになってお客様の前で初めて演奏した楽曲だったのです。
その際は、葛西さんとヂュオでお送りしたのですが、今回は一人で演奏させていただきました。
プロになって1年たった今、改めて初心に立ち返るといった意味も込めて最初の曲に選びました。
M2:ADVENTURE
2曲目も担ぎ桶太鼓でお送りしました。
和太鼓彩でもよく演奏するおなじみの楽曲「ADVENTURE」を、ソロで演奏しました!
1曲目でプロとして舞台に立った時の覚悟や想いを込めて演奏した後は、生誕祭ということでお祭りムードに空気を変えるべく、明るく楽しく手拍子も交えながら、この楽曲を演奏しました!
M3:ペンタリズム
お次は、セット打ちの楽曲「ペンタリズム」!!
WiNGSの代表を務めていた時期から、叩くことが多くなり、練習に打ち込んできたセット打ち。
今後、チームを音で支えていくプレイヤーになるという想いを込めて、セット打ちでの演奏をお送りします。
2022年3月に行われた彩ホーム「春風が吹く」にて僕が作曲した楽曲です。
元は7人で演奏したものを1人用に編曲してお送りしました。
5拍子の変拍子のリズムが特徴で、ちょっと不思議な独特な世界観の曲をお送りしました。
M4:炎咲く
続いては、今回のライブ用に新たに作曲した曲、「炎咲く」です。
先ほどのペンタリズムは3種類の太鼓とシンバルでお送りしたのに対して、こちらは4種類の太鼓でお送りさせていただきました。
低音の桶胴に、高音の桶胴、締め太鼓、長胴太鼓という4種類を使ったセット打ち。
小さく繊細な火が、少しずつ燃え上がって大きな炎となるように、それぞれの太鼓の音色を優しく繊細に聴かせ、徐々に強く激しく打ち込んでいく。
そんな音色と音量の幅が特徴の楽曲でした!
M5:コガネイロ
続いてはチャッパを使った楽曲!!!
この「チャッパ」という楽器、実は初めて演奏したのはつい最近のこと。
2022年6月に行われた公演「RAINBOW」にて、初めて披露したのです。
それまで全く触れてこなかった楽器だったので、プロになり6月の公演でチャッパを演奏することが決まってから必死に練習した楽器です。
そして今では、学校公演では毎回のように「チャッパッパ」を演奏したり、楽曲の中でもチャッパパートをやることが多くなったりとチャッパの演奏も少しずつ板についてきました。
最近チャッパを演奏するようになった僕にとって、ソロでチャッパ演奏はかなり高いハードルでした。
だからこそ、そのハードルを超えてやろうと挑んだ一曲です!
リズミカルにビートを刻みながら、コミカルさも意識して作曲しました。
途中のコミカルなシーンでは、同期の遠西に無茶振りもしました笑
同期とのキャッチボールも交えながらお客様も巻き込んでお送りした1曲でした!
M6:Paradaigm(TAIKO-1ソロ)
いよいよライブも終盤の方に差し掛かって参ります!
続いてお送りするのは、電子和太鼓「TAIKO-1」を使用した楽曲、「Parqdigm」。
楽器メーカーのローランドさんより発売され、話題を呼んでいる電子和太鼓の「TAIKO-1」。
どの発売当初は、電子楽器が生の和太鼓の音に敵うはずがないと特に注目もしておりませんでした。
しかし、今回のソロライブのテーマを考えていく中で、1500年前から形を変えず後世へと残ってきた「和太鼓」が時代の中で新しい形に変化しようとしている。
他の多くの物事と同じように、和太鼓にも大きな変化が訪れているのかもしれない、もしかしたら、数年後にはこの電子和太鼓が主流になっているかもしれない。
時代の流れに立ち向かう、そんな様を表現するにはまさにうってつけの楽器だと想い、このソロライブで披露しようとはじめて「TAIKO-1」を手に取りました。
50以上のサンプリングされた音が入っており、音を自由に切替たり、新たに音を取り込んだりと、和太鼓にはできない演奏ができる沢山の可能性を秘めているのです。
そんな「TAIKO-1」を今回のライブで初めて演奏しました、これも今回のライブの大きな挑戦の一つです。
初めて使用したので、リハで入念に音量感などの調整を行なったのですが、オルフェウスの音響さんが僕の演奏に合わせて、シーンごとに最適なレベルに調整してくださり、直前ギリギリまで確認を行なってくださいました。
お陰様で本番ではベストなパフォーマンスを出すことができました!
50以上の音から試行錯誤して音を選び、音を自在に切り替えながら、シーンごとに全く違う雰囲気を作り展開していきながら送る「Paradigm」。
新しい和太鼓演奏の形をお届けできたかと思います。
そして次がいよいよ最後の楽曲。
最後は3つの楽曲で1つの世界をお送りする組曲を演奏しました。
M7:嵐の船出
時代の荒波に立ち向かい、航海に出る。
そんな姿をお届けした楽曲です。
その姿を通して、誰かの背中を後押ししたい、そんな想いで作曲しました。
M7:<嵐の船出 シーン①>「雨打つ」
このシーンでは、雨がポツポツと降り、嵐の始まりを感じさせる「不穏さ」を表現した楽曲となっております。
締め太鼓と長胴太鼓を座奏で演奏しました。
太鼓の音を雨音に見立て、雨が地面を打つ様子や、徐々に雨が激しくなる様子を表現しました。
M8:<嵐の船出 シーン②>「嵐呼ぶ風」
シーン①を終え、シーン②へと繋ぐ幕間に「TAIKO-1」を使用して、雨風の音を演奏しました。
PCから「TAIKO-1」に音を取り込み、雨や風の音を「TAIKO-1」から鳴らします。
実は、この演出に、今回のライブへの強いこだわりが込められているんです。
それは「1人だけでライブ1本をやり切る」というこだわりです。
ソロライブなのだから、演奏はもちろんもこと、楽器の転換なども含めて誰の手も借りずに1人でやり切りたいという思いがあったのでした。
「嵐の船出」の各シーンのつなぎにおいて、転換が発生してしまうため、何らかのつなぎを用意する必要があったのですが、最初は音響さんに頼んでBGMを鳴らしてもらう予定でした。
しかし、最後までその部分が納得行かず、悩みに悩み、本番2日前に「TAIKO-1」を使ってつなぎのBGMも演奏しようと閃いたのです。
その結果、BGMも自ら演奏し、転換も自分で行うという、自らのこだわりを守り抜くことができた名演出でした!(自画自賛ですが、、)
BGMの後に、長胴太鼓の横打ちで風を表現した1曲「嵐呼ぶ風」をお送りしました。
不穏な雨は激しく、そして風が現れる。強い風が、嵐を呼び起こそうとしているシーンです。
クライマックス前の緊迫感迫る感じを表現しました!
幕間にて、再び「TAIKO-1」を使用して雷の音を奏で、嵐の訪れを演出。
そしていよいよ、クライマックス!
最後の楽曲を多く英します。
M9:<嵐の船出 シーン③>「嵐のムコウ」
最後は、大太鼓でお送りする、「嵐のムコウ」
激しい嵐、嵐を抜けた先の世界まで突き進む様を大太鼓で表現した曲です!
「雨打つ」、「嵐呼ぶ風」と合わせて、「嵐の船出」として嵐に立ち向かう様子を演出しました。
最後はひたすらに大太鼓を力の限り打ち込みます。
「もう立てなくなるんじゃないか」と思うくらい、全てを舞台上に出し切り、ラストまで駆け抜けました!
想いを6/8拍子のリズムに乗せて、激しく打ち込み、演奏を終えます。
これにて、「尾関龍河生誕祭2023」閉幕となります。
・・・と思いきや、まだ続きますよ!
ありがたいことにアンコールをいただき、最後にもう1曲だけ演奏させていただきます。
Enc:ZIRAIYA
アンコールには、和太鼓彩定番のアンコール曲「ZIRAIYA」を1人でお送りしました!
実は、本編通して僕が得意とする長胴太鼓の1個打ちをお届けしていなかったので、最後の最後に、長胴太鼓で思いっきり打ち込ませていただきました。
その前に、大太鼓で死ぬほど打ち込んでいたので、もう呼吸ができなくなるんじゃないかというくらい、本当に限界まで打ち切りました!
アンコールまで終えて、人士初のソロライブが無事に終了しました!
いや〜、やり切った!!!!
沢山のお客様や友人、家族、そして懐かしい先輩方まで見にきてくださり、本当に感謝でいっぱいのライブでした。
振り返りはここまで!
人生初のソロライブ、駆け抜けました!
次のソロライブは、来年の2月ですかね〜・・・
次のライブではどんなことをやろうか、今からドキドキですが1年立ってパワーアップしたものをお届けできるよう、日々鍛錬して参ります!
以上、「尾関龍河生誕祭2023」のレポートでした!!
長くなってしまいましたが、最後までお付き合いくださりありがとうございました。
それでは!!!
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