2022年12月24日RAINBOW -虹の向かう先-
2022年12月24日、クリスマス。
今年もクリスマスがやってきた。
クリスマスといえば?
チキン?
ツリー?
サンタ?
…それらも良いでしょう。
でも、僕は世間に新しいムーブメントを提唱したい。
固定化されていく概念に風穴を開けてやりたい!
クリスマスといえば…和太鼓、というムーブメントを!
貴方の心をshow me!塩見です。
かなりの確率でクリスマスに自主公演を行う系和太鼓グループ、彩ですが、
今年のクリスマスは更に特別でございます。
北千住、シアター1010の大舞台にて披露した公演は、
RAINBOW -虹のとびら-、RAINBOW -虹の向かう先- の豪華二本立て!
今回は後半に演奏したRAINBOW -虹の向かう先- に焦点を当てて話していきたいと思います。
レッツゴー!
こちらはRAINBOW -虹のとびら- に続く作品となっております。
あ、でもRAINBOW -虹のとびら- をご覧になっていない方でも、
お楽しみいただける作品となっておりますよ。
もちろんRAINBOW -虹のとびら- を見ていたら、
もっとお楽しみいただけるかとは思いますが!
RAINBOW -虹のとびら- で辿ってきた和太鼓彩の歴史。
その先の景色を描いたのがRAINBOW -虹の向かう先- でございます。
従って、幕が開いてお送りする一曲目は、酒井作曲の「RAINBOW」!
こちらはRAINBOW -虹のとびら- にてトリを飾った演目でございます。
希望に満ち溢れた篠笛のメロディーに乗って跳躍するメンバー。
常連組和太鼓に加えてスネアドラム、チャッパ、締獅子、と多様な楽器が音を紡ぎます。
元々トリの演目として作られているので、パンチ力は抜群。
一曲目から壮大に舞台を展開していきます。
続く演目は「小次郎」。
色々な場所で演奏している「小次郎」ですが、
今宵の小次郎は一味違います(夕方)。
「RAINBOW」で大きく展開した舞台を、
今度はギュッと絞ります。
渡辺の編曲によってより暗く、妖しく、艶やかに変貌いたしました。
続く演目は「叶Ⅱ」!
「叶」といえば和太鼓彩の一時代を引率してくれた名曲でございます。
その演目の真髄たる、和太鼓三個打ちは後に生まれる「KAINA」にも引き継がれ、
その後も様々な演目、演出で片鱗を見せる事になる「叶」でございますが、
その「叶」が尾関によってグレードアップいたしました。
昔の作品がナンバリングをぶらさげて返って来るの大好き系和太鼓奏者、
塩見的には胸熱なシチュエーションでございます。
新たなフリ、和太鼓三個打ちを存分にご堪能あれ!
続く演目は「まつりだ、まつりだ、おまつりだ〜!!」!
この「まつりだ、まつりだ、おまつりだ〜!!」はその「まつりだ、まつりだ、おまつりだ〜!!」という演目の通り「まつりだ、まつりだ、おまつりだ〜!!」という掛け声の元に始まるお祭りの演目でございます。
因みに、おそらく和太鼓彩で字数最多の演目。
この演目を編曲したのはおまつり大好き芸人の酒井!
三宅太鼓や秩父屋台囃子の打ち方を取り入れて、
ただでさえお祭り要素満載のこの曲に、
更なるお祭り感を足してくれました。
なので、曲名も「まつりだ、まつりだ、まつりだ、まつりだ、まつりだ、まつりだ、おまつりだ〜!!」とか良いと思ったのですが、口に出す前にセルフで却下しました。
続いて「さざなみ」!
なかなかパワフルな演目が続いてきました。
パワフルな演目はもちろんパンチ力満載ではございますが、
お客様の体力も削っていくと思います。
そんな皆様にお聴きいただきたいのが、
しっとりとした篠笛メインの一曲「さざなみ」。
RPGでいうところのヒーラーです。パーティの要です。
ここから臨む、公演後半戦の前に是非、癒されてくださいませ。
続く「有頂天遊戯」は塩見が編曲させていただきました。
元々演目に内包されている「楽しさ」という長所をどれだけ更に伸ばす事ができるか、
という命題の元、演目の中に組み込んだのが「コメディドラマ」、物語でございます。
元々「和太鼓×物語」というものに可能性を感じ、探究しておりましたので、その検知を生かせればと思いました。
人が音楽というものを楽しみ、それが人を呼び、人を繋ぎ、試行錯誤を重ねた上で作品が完成されていく様子をコミカルに描きました。
愉快痛快、楽しさ溢れる特別版「有頂天遊戯」の完成です。
続くはチャッパ二人とチャンチキ一人、金物のみで奏でる新曲、「金華」でございます。
塩見が作曲させていただいたこの演目。
金物が持つ音質的な軽さと、
小型楽器が可能にさせる動きの軽さを掛け合わせた楽曲です。
テーマはシュール&コミカル。
お囃子や組曲の中で大事な役割を担う金物ですが、
それ単独の音は軽さ、可愛さ、そしてシュールさを持っていると個人的に思っていたのです。
そのアイデアに静と動のメリハリをつけたコミカルさを足したのが今回の新曲「金華」でございます。
続く「ともにエール」も新曲でございます。
絶対音感魔神、齋が作曲した演目でございます。
兼ねてより、お琴の練習を重ねていた齋が制作した和のオーケストラ。
篠笛、和太鼓、金物に、新たな音階楽器お琴を加えた事によって広がった音楽表現の幅をお楽しみいただきたいです。
続いて、「シン・ミハシラ」。
海が作った三つの大太鼓を柱に見立てた大太鼓演目「ミハシラ」が新しくなって帰ってきました。
元々は大太鼓三つのみを使用した演目でありましたが、
そこに他の和太鼓と金物が加わり、ボリュームアップ。
しかし、メインコンセプトは変わりません。
大太鼓奏者のほとばしる汗と、
躍動する肉体を存分にご堪能いただけるパワフル極まりない一曲となっております。
そして、クリスマス公演にはやっぱり外せないですよね。
和楽器で奏でるクリスマスメドレー「クリスマスプレゼント」。
おそらく舞台でニット帽を被ったメンバーが見れるのはこの日だけ!
笑顔いっぱいのクリスマスをメンバーと、お客様と一緒に過ごせる事を、
改めて幸せに思った一曲です。
最後に齋がこの公演のトリのために作った新曲「ADVANCED BEAT」!
メンバー達の背を向けた姿から始まるこの演目には、
和太鼓の新たな「カッコイイ」が詰め込まれています。
芸能から舞台芸術として時代と共に進化していく和太鼓。
まさに「ADVANCED BEAT」。
この壮大な演目をもってRAINBOW -虹の向かう先- の幕を閉じさせていただきました。
和太鼓というものは昔から日本人と共に生きてきた楽器、あるいは神具でございます。
しかし、時代と共にその役割を変化させてきた楽器でもあります。
この日にお送りした舞台は、
儀式の場でもなければ、祭の櫓の上でもありません。
新しい舞台装置、照明、音響が揃えられたステージです。
その環境の中で、最高に楽しいを響きわたらせる舞台を探求し、
練習を積み重ねて参りました。
百年後、千年後に和太鼓がどんな使われ方をしているか想像もつきませんが、
皆様と共に歩んできたこの道のり、その向かう先の景色を少しでも本公演で感じていただけたのであれば幸いでございます。
是非、これからも新たな時代の和太鼓の形を、
皆様と一緒に作り上げていけたらばと思っておりますので、
引き続き、よろしくお願いいたします!
RAINBOW -虹のとびら- と、RAINBOW -虹の向かう先- 、
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是非ご覧くださいませー!
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